内容説明
あの男さえいなければ、今ごろは肥前どころか、九州を従えていたものを…。龍造寺隆信にそう言わしめた、山内の鷲=神代勝利。これは、戦国時代、東肥前の覇権を賭けて血みどろの戦いを繰り広げた、二人の好敵手の物語である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
7
龍造寺隆信に抗い続けた東肥前の武将神代勝利を描いた作品。龍造寺軍を山岳戦で翻弄し、領土を乗っ取られても何度も乗っ取り返し最終的には講和するしかなかったほどの人物。ただ周りに支えられているだけの人物としか書かれておらず物足りなく、福岡戦国武将物語ほどのインパクトはないのが残念。佐賀戦国武将物語ということなので他の武将も出てくるのだろうか。そこは楽しみ。2016/05/22
とろろ
3
神代勝利は龍造寺隆信と生涯争った武将です。今でも三瀬のあたりではお殿様と言えばこの人らしいけど、まあマイナー。やっぱり、記録に残る大合戦(川上合戦)が負けでは、ドラマを構築するのは難しいのかなー。今山の合戦も龍造寺側じゃなかったらこう見えるのかってのは面白かった。2016/03/01