目次
第1章 完全無農薬・無肥料の自然栽培を求めて
第2章 体を傷めたことから自然栽培を模索
第3章 土の「偉力」を基にした自然栽培の取り組み方
第4章 自然栽培によるりんごづくりの基本
第5章 自然栽培による米づくりの基本
第6章 自然栽培による野菜づくりの基本
第7章 食・農・環境を結ぶ人の輪を大きく
著者等紹介
木村秋則[キムラアキノリ]
1949年、青森県岩木町(現在は弘前市に合併)生まれ。弘前実業高校卒業後、首都圏の会社勤務。1971年より故郷に戻り、りんご栽培を中心にした農業に従事。農薬により家族が体を傷めたことをきっかけに、1978年頃から無農薬・無肥料栽培を模索。10年近く収穫ゼロになるなど苦難の道を歩みながら、ついに完全無農薬・無肥料のりんごの自然栽培、さらに稲作や野菜の自然栽培を確立する。現在、りんごと米の自然栽培を手がけ、安全・安心の自然栽培りんご、りんごジュース、米(白米、七分づき米、玄米)を頒布。また、自然栽培に賛同する生産者、消費者が増えており、栽培技術の指導にも力を入れる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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baboocon
15
図書館で借りて読了。「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんが、30年にわたって試行錯誤、実践してきた無農薬・無肥料の自然栽培について、その理念、方法論を語っている。前半は「奇跡の~」や「リンゴが教えてくれたこと」で語られた内容とかぶっているが、後半のリンゴやコメ、野菜の自然栽培の実践的な手法が簡潔ながら具体的に述べられている。自然栽培に賛同して実際に取り組んでいる農家や自然栽培作物の普及に関わる流通業、自然栽培のメカニズムを解明しようとする研究者も紹介されている。ページ数が少なく、すぐ読み終えられる。2011/06/05
とらじゃ
4
大好きな木村さんの自然栽培の本。分かりやすくて一気に読めました。畑はあるので、自然と対話しながら、是非自然栽培で野菜を育ててみたい。2013/03/12
妄想姉妹
3
前半は「奇跡のリンゴ」や「リンゴが教えてくれたこと」とほぼ同じ内容だが、後半は米や野菜の具体的な栽培方法に触れている点で一見する価値があると思う。2009/09/25
Yoko Narano
2
自然栽培(無肥料・無農薬)について知るなら、『奇跡のリンゴ』よりこちらのほうがいいかと。非常に難しいリンゴに比べると、野菜や米では自然栽培はだいぶ楽で、慣行栽培の九割の収量がある例も出てくる(ただしこれは非常に農業のセンスのある人が、以前から収量が高い土地を使い、工夫を重ねてたどり着いているので、安易に考えないように)。『すごい畑のすごい土』と合わせて読むのもいいかと。でも、話の筋はもう知っているのに、八年ぶりに木村さんのリンゴ畑で花が咲くところを読むと、また目に涙が……その前があまりにつらくて。2018/06/19
Hiroyuki Nakajima
2
木村さんの本の中で一番実践的な本だと思います 木村さんが長年かけて研究蓄積された成果が公開されていて有りがたいです 参考にして自分もやってみようと言う、やる気が出て来ます、長く使える教科書です2010/02/23