アイヌ語が国会に響く―萱野茂・アイヌ文化講座

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アイヌ語が国会に響く―萱野茂・アイヌ文化講座

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  • サイズ A5判/ページ数 302p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784883230976
  • NDC分類 316.811
  • Cコード C1020

出版社内容情報

アイヌ民族の尊厳を回復するために!                        作家  倉本 聰  
 近世以降、日本という国が先住民であるアイヌ民族に対して行ってきた様々な行為は、それ自体国家の蕫民族﨟に対する重大な犯罪行為であったと思う。本来自然人であるアイヌ民族の萱野茂先生が、慣れない国政という場に自らを投入せざるを得なくなったのも、そうした不当への止むに止まれぬ意志の表明であったことと思う。
 先住民の生き方、思想こそ今たとえば地球環境の問題解決に唯一残された道であると僕はかねがね信じているのだが、その意味でも本書が、アイヌ民族の依って立つ尊厳の回復に大きな意味を持つことを期待する。

アイヌの国会議員として  萱野 茂           一、言葉こそは民族の証 二、参議院選挙に立候補  三、世界の少数・先住民族と交流 四、国政の場へ
  五、アイヌ語が国会に響く 六、アイヌの精神を大  切に
アイヌ文化を考える視点――歴史的展望にたって     佐々木 高明    
  はじめに 一、和人と支配者はアイヌ民族を先住民  族と認めてこなかった 二、ナラ林文化論から見た  アイヌ文化 三、絢爛たるアイヌ文化 四、近代国  家・日本のアイヌ政策

「アイヌ新法」――北海道ウタリ協会が求めてきたもの  野村 義一                 
  一、アイヌの運動にかかわって三五年 二、福祉政  策としてのウタリ対策 三、民族政策としてのアイ  ヌ新法 四、アイヌ新法の構成と主な内容 五、そ  のごの若干の動き

近世・近代におけるアイヌ民族と日本社会  榎森 進   一、幕藩制国家の成立とアイヌ民族 二、近代国家  の成立とアイヌ民族 三、おわりに

「北海道旧土人保護法」――戦後五〇年の視座から    加藤 一夫                    はじめに 一立場から見た人間の歴史 アイヌモシリ  を奪い、同化政策を進めた近代日本 ともに共生で  きる社会を求めて 先住民族に固有の権利である先  住権
  報告の基本理念は、アイヌ民族の誇りが尊重される  社会の実現 「報告書」の内容をめぐって

文化講座を終えて  吉崎 昌一            一、私とアイヌ民族との関わり 二、アイヌの人た  ちと国際交流 三、観光地に見るアイヌ差別と偏見
  四、民族文化の復興のために 五、新しい民族の   リーダーを求めて 六、アイヌ差別に終止符を

萱野茂・国会発言集                  第百三十一回国会参議院環境特別委員会会議録第三  号 平成六年十一月九日 
  第百三十一回国会参議院内閣委員会会議録第七号   平成六年十一月二十四日 
  第百三十三回国会閉会後参議院決算委員会会議録第  五号 平成七年九月二十七日 
  第百三十六回国会 参議院内閣委員会会議録第二号   平成八年三月十五日
  第百三十六回国会 参議院内閣委員会会議録第六号   平成八年五月七日
  参議院選挙立候補に際して  一九九二年三月七日 
  国会報

日本が国際社会へ仲間入りできる出発点!             フォト・ジャーナリスト 吉田ルイ子 
 日本は経済大国かもしれないが、人権小国だとつくづく思う。NY(ニューヨーク)に住んでいた六〇年代、私が北海道生まれだというと、Are you Ainu ?(あなたはアイヌか?)と聞かれたことがよくあった。
 一方九二 年、萱野茂さんが参議院議員候補者として全国遊説されたとき、「ヘェー、日本にまだアイヌがいたのか…」という反応が各地で聞かれたことを、選挙スタッフが憤慨していた。
 旧土人保護法の廃止、アイヌ新法の法制化は、先住民アイヌの誇りの回復、市民の人権感覚の高揚、そして日本が国際社会へ仲間入りできる出発点だと信じる。萱野茂さんの国会でのアイヌ語スピーチに拍手、応援します。

目次

アイヌの国会議員として
アイヌ文化を考える視点―歴史的展望にたって
「アイヌ新法」―北海道ウタリ協会が求めてきたもの
近世・近代におけるアイヌ民族と日本社会
「北海道旧土人保護法」―戦後50年の視座から
アイヌ新法制定への法的課題
「民族」をどう考えるか
日本人の起源とアイヌ民族
シンポジウム アイヌ新法制定への課題
文化講座を終えて