内容説明
ゲームプランナー必携。コンピュータゲームの製作に携わるすべての人に読んでほしい一冊。本書は、RPGコンピュータ・ゲームのシナリオを書こうとする人に、どのように頭の中を動かしたらよいシナリオが書けるようになるか、お話ししようとするものです。
目次
第1部 基礎編
第2部 実践編
第3部 完成編
第4部 研究編(ドラゴンクエスト;ファイナルファンタジー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
常磐条(ときわとおる)
2
ゲームシナリオ(とくにRPG)への、映画脚本の観点からの指摘。特にFF7とFF8の考察は興味深い。設定やシステムが凝り過ぎていることで観客を置き去りにしてしまう、ドラマ性のない“グラフィックのためのシーン”、早く物語を進めたい局面での長い回想(話のための話)など。映画とゲームではユーザーの関わり方や作品の長さ・観賞時間も異なる。両者の差異を認識した上で100年以上の歴史のある映画脚本術からゲームが学ぶことは多い。映画が物語の芸術観賞であるのに対し、ゲームは物語の型稽古なのではないかと思いついてしまった。2013/08/04
フェイ
1
著者は映画畑で長年活動している。第1部~第3部までは普通のシナリオ作成方法を解説しつつ、第4部ではドラクエ(1から6まで)とFF(6~8まで)のシナリオの問題点を指摘し、部分部分で改善点をつけていくスタイル。 ゲームはシナリオだけでできているものではないため、シナリオの問題点を明らかにしていくのについて感情が乱される人がいるかもしれないが、著者もその点は理解している。これはシナリオ部分を向上させて全体につなげたいという意図らしい。個人的にはプレイしたゲームの問題点がわかってイメージが湧きやすかった。2015/02/24
両儀式
0
シナリオ(文章)の構造を説明している本なので、ゲームだけでなく小説、脚本にも応用できる点が評価できる。中でも1番影響を受けたのがプロット作成過程。
アロン
0
内容は若干古いけど、シナリオのことだけではなくて、ゲームのあるべき姿や人間の価値観も分かりやすく書いたから、教科書みたいな書名だけど、意外に面白いです。ゲームシナリオ作者に目指さない読者にも薦めます。2012/01/21
天井冴太
0
その名の通りゲームシナリオ作りについての解説。幾つかの点は参考になったが、別の幾つかの点には同意出来ない物も。