政策過程論の視座―政策分析と議論

政策過程論の視座―政策分析と議論

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784882941101
  • NDC分類 311
  • Cコード C1031

出版社内容情報



政策の知としての側面を議論するときに欠かせない先行研究。

●社会システムとしての知識
人や組織の行動を支え、その相互作用の基盤となる知識。それは、産業競争力や政策のパフォーマンスを規定する社会システムとしての側面を持っている。われわれが知識科学と名付けた変革の視座は、社会システムの全域に臨むパースペクティブを与える。

 企業やコミュニティーの活動の本質は、知識の創造、活用、蓄積からなるダイナミックなプロセスである。しかし、この本質は、われわれの目には見えないことがある。知識は、科学の公式や製品の仕様書のように書かれたものとしての形をとるばかりではなく、言葉にはできない技能やものの見方、あるいは慣習の中にも埋め込まれているからである。
 知識科学は、そのような知識の重層的な構造を解明するとともに、書かれざる知識に形を与え、組織的に共有できるモデルを作り、さらには新しい知識を創造するメカニズムの構築を目指す。それは、見えない本質に光を当て、企業やコミュニティーに未来を切り拓くための変革の視座に立つことに他ならない。

目次

第1章 政策分析と公的審議
第2章 議論としての政策分析
第3章 職人技としての分析
第4章 実行可能性の議論
第5章 制度的制約の変革
第6章 政策手段間の選択―公害規制のケース
第7章 政策展開
第8章 評価と責任