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ふしぎ文学館
おそれ

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784882933533
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

温泉宿で始めた怪談噺は、想像もしなかった結末を迎える…心の奥に湧いた恐怖を描く「おそれ」。バラバラ死体となった美少年の蝋人形に心を奪われたわたしは20年後に…「悪魔のトリル」。少年時代には、気づかなかった優しい叔母の本当の気持ちとは…「鬼女の夢」。多ジャンルで活躍する著者が奥深い文芸作品に秘めたホラー12篇。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年岩手県盛岡市生まれ。戯曲・同人誌への執筆に明け暮れた高校・浪人時代を経て、早稲田大学商学部に入学。在学中に「小説現代」新人賞に応募し、当時の編集長から言われた「十年、書くのをやめなさい」の言葉を真摯に受け止め、筆を折る。その間に、浮世絵の研究家となり、アレン短期大学の専任講師を務めた。そして編集長の言葉から十二年後の1983年、浮世絵の知識、短大での教師の経験を生かした『写楽殺人事件』で第二九回江戸川乱歩賞を受賞。その後、『総門谷』で第七回吉川英治文学新人賞、『北斎殺人事件』で第四〇回日本推理作家協会賞、『緋い記憶』で第一〇六回直木賞、『火怨』で第三四回吉川英治文学賞を次々受賞。ミステリー、ホラー、SF、伝奇、歴史小説、浮世絵研究等の幅広いジャンルで多くの著作を世に送り出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぼる

16
1ヶ月前までノーマークで、「写楽殺人事件」以降30年以上読んでなかった高橋さん。「私の骨」を読んで、怪談・ホラー小説がたくさんあることを初めて知り、「記憶シリーズ」など6冊読んだ。 書かれてから少し時間が経ってはいるが、雰囲気がとても好みで、これからも時々読みたい。多く書かれている歴史小説にも興味を持った。熊谷さんでも読んだアテルイの物語「火怨」を読んでみたい。2017/08/21

竜王五代の人

4
平行してこの著者のオカルト体験記「黄昏綺譚」を読んでいたので、この本のかなりの部分が「黄昏」の逸話を小説仕立てにしたものだとわかったのはなかなか妙な気分であった。怖かったのはそこから外れた、末尾二話の「鬼女の夢」「緋い記憶」、男に都合よすぎるフィルターが外れて虐げられた女性の姿が露わになっていくのが、「本当に怖いのは人間」というやつである。結末に至っても女たちに許されると思える両話の主人公たちが「ホントに鈍感」でそこが更に怖い。2022/10/19

5〇5

4
怪談、恐怖、怪奇などのジャンルに分類される作品群だ♦既読の作品もあったが、読み返してみても「こわい」という感情が湧き出てきた♣じわじわくる得体のしれない「こわさ」とでも言うべきか♥しかも、この「こわさ」は古びることのない普遍的なものだ♠まさに、著者はこの分野のストーリーテラーの第一人者だな。2015/01/18

あいちょ。

3
図書館。 短編集。 ※おそれ √首継ぎ御寮 ・鬼追者 √猫屋敷 √絞鬼 √飛縁魔 √白い炎 ※色々な世界 √悪魔のトリル √鬼女の夢 √緋い記憶 2024/03/26

行加

3
久々に、初期の作品が再読したくなって、借りました。高橋さん、最近のはノンフィクション要素が強くて、少し興醒め気味ですが、やっぱりこの頃の怪談物は、ノスタルジックで面白いですvvv 「記憶」シリーズが一番好き!!2015/03/14

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