出版社内容情報
映像文法用語の解説と名作日本映画の具体的分析を通して映画の“読み方”をわかりやすく説く入門書。!
ストーリー神話を破る ──「映画で大切なのはストーリーだろうか、構成だろうか。これは、映画をどう読むかという基本的な態度にかかわる。よい映画を見たという友人に「どんな映画だった?」と尋ねると、きまって映画のストーリーを手短に紹介するだろう。ストーリー神話は根づよい。確かに、ストーリーも大切にはちがいないが、映画を構成する諸項目を分析する方法を身につけると、これまで映画のなかで見えなかったものが見えてくるし、聞こえなかったものが聞こえてくる。つまり、映画の構成を一目瞭然にしてくれるような文法を把握すると、それまでの自分が見たり聞いたりしていたものとは異なったものが、映画のなかに見えてくるのである。(「映画の読みかた」より)
内容説明
小津安二郎や黒沢明をはじめとする名作日本映画のショット分析をつうじて、定着しつつある欧米の映像文法を解説するとともに、映画の“読み方”をわかりやすく説く入門書。
目次
映画の読みかた(文法について;感性の問題;ストーリー神話を破る;映像リテラシーを高める;視覚の重要性)
文法項目(アイリスイン/アイリスアウト;アイレベル・アングル;アクションの一致;アングル;動き ほか)
著者等紹介
今泉容子[イマイズミヨウコ]
名古屋生まれ。アメリカのイエール大学より博士号(1985年)取得。文学博士。専門は映画研究および英文学研究。名古屋大学助教授をへて現在、筑波大学助教授。フルブライト、ブリティッシュ・カウンシル、ハーヴァード・イエンチェンなどのフェローとしてアメリカやイギリスにて研究するうちに、映画研究におけるショット分析の重要性を痛感
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