出版社内容情報
初版刊行から5年。原著者による3章分の書き下ろしと日本の現状に関する解説を追加し、この度<増補改訂版>として刊行します。子どもの知能低下、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、また、ヒトの精子数の激減といった現象や生殖器の異常による生殖能力の低下など、われわれの次世代へ大きく影響を及ぼすであろう環境ホルモン関連の最新事象についてまとめています。さらに日本国内の環境ホルモンに関する研究や国・各種団体の取り組みについては、岡崎国立共同研究機構の井口泰泉教授が解説をしています。21世紀に生きるわれわれにとって必読の書と言えるでしょう。
【目次】
目 次
序――元米国副大統領 アル・ゴア
はじめに
「奪われし未来 増補改訂版」の刊行にあたって
第1章 前兆
第2章 有毒の遺産
第3章 化学の使者
第4章 ホルモン異常
第5章 子孫を絶やす50の方法
第6章 地の果てまで
第7章 シングルヒット
第8章 ここにも、そこにも、いたるところに
第9章 死の年代記
第10章 運命の転機
第11章 がんだけでなく
第12章 わが身を守るために
第13章 不透明な未来
第14章 無視界飛行
第15章 「奪われし未来」以後の世界
第16章 未来を奪われないために
おわりに
解説――岡崎国立共同研究機構 井口泰泉
昨年はじめアメリカで最初に出版され、センセーションを巻き起こした”Our Stolen Future”の待望の翻訳である。なぜこの本がそれほどショックを与えたのかというと、現在進行しつつある化学物質汚染によって、人類の存続すら危ぶまれるほどの危機的状況にあることを、大量の客観的な調査データ、実験データによって、実に説得力ある形で示しているからだ.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』183頁、より)
内容説明
『環境ホルモン』すべてはこの1冊から始まった。初版刊行から5年。原著者による3章分の書き下ろしと日本の現状に関する解説を追加し、増補改訂版として刊行。
目次
前兆
有毒の遺産
化学の使者
ホルモン異常
子孫を絶やす五〇の方法
地の果てまで
シングルヒット
ここにも、そこにも、いたるところに
死の年代記
運命の転機
がんだけでなく
わが身を守るために
不透明な未来
無視界飛行:「奪われし未来」以後の世界
未来を奪われないために
著者等紹介
コルボーン,シーア[Colborn,Theo]
WWF(世界自然保護基金)の科学顧問で、内分泌系攪乱化学物質の専門家。ウィスコンシン大学で動物学の博士号を取得している。現在はワシントンDC在住
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感想・レビュー
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HH2020