イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784881358399
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C0063

出版社内容情報

何故本書が米国においてこれほどまでに高く評価され、広く読まれているのであろうか?それは一言で言えば、本書が「自宅で読めるハーバードビジネススクールの精髄」だからである。本書の初稿を読み終えたとき、私の脳裏には米国東部ボストンにあるハーバードビジネススクールの教室がまざまざと蘇っていた。長身のクリステンセン先生は階段状の教室の中央で、名指揮者のようにクラスの議論をリードし、温厚な中にも鋭い質問を浴びせる。学生たちは、知力と職務経験の限りを尽くしそれに応え、互いの議論を研ぎ澄ましていく…。本書は、これまでであれば年間200万円以上の学費を払い、2年間の休暇を取るか仕事を辞めるかして、半年間の単位を撮らなければ得られなかった、ハーバードビジネススクールの「イノベーションのマネジメント」の講義に関する知識を自宅に居ながらにして得ることができるのである。―解説(筑波大学先端学際領域研究センター 玉田俊平太)より

【目次】

業界を支配する巨大企業がその優れた企業戦略ゆえに滅んでいく構造を様々な事例とその分析により示した画期的な経営書

何故本書が米国においてこれほどまでに高く評価され、広く読まれているのであろうか?それは一言で言えば、本書が「自宅で読めるハーバードビジネススクールの精髄」だからである。
本書の初稿を読み終えたとき、私の脳裏には米国東部ボストンにあるハーバードビジネススクールの教室がまざまざと蘇っていた。長身のクリステンセン先生は階段状の教室の中央で、名指揮者のようにクラスの議論をリードし、温厚な中にも鋭い質問を浴びせる。学生たちは、知力と職務経験の限りを尽くしそれに応え、互いの議論を研ぎ澄ましていく…。
本書は、これまでであれば年間200万円以上の学費を払い、2年間の休暇を取るか仕事を辞めるかして、半年間の単位を撮らなければ得られなかった、ハーバードビジネススクールの「イノベーションのマネジメント」の講義に関する知識を自宅に居ながらにして得ることができるのである。
―解説(筑波大学先端学際領域研究センター 玉田俊平太)より

優良企業がその優秀な企業戦略ゆえに滅びる構造を指摘した書籍としてアンディー・グローブ(インテル会長)、ジェフ・ビゾス(アマゾンコムCEO)を初めとする世界の一流経営者が激賞!発売2年後の現在もアマゾンコム・ビジネス書ランキングに入る超ロング&ベストセラー(1999.12.3現在、ビジネス書ランキング3位)。

第一部 優良企業が失敗する理由
第一章 なぜ優良企業が失敗するのか―ハードディスク業界にみるその理由―
第二章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
第三章 掘削機業界における破壊的イノベーション
第四章 登れるが、降りられない

第二部 破壊的イノベーションへの対応
第五章 破壊的技術はそれを求める顧客を持つ組織に任せる
第六章 組織の規模を市場の規模に合わせる
第七章 新しい成長市場を見いだす
第八章 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル
第九章 破壊的イノベーションのマネジメント―事例研究―
第十章 イノベーションのジレンマ―まとめ―

「本書は、最も成功した企業が必ず直面する困難な問題に焦点を当てている。明晰で、示唆に富み、それでいて恐ろしい」
―インテル会長 アンドリュー・グローブ

「インターネットのブームの中でモバイル・コンピューティングのブームが始まった。栄華を誇ったパソコンはどうなるのだ。インテルは?マイクロソフトは?そういう思いで一気に読み終えた」
―モバイル・インターネットキャビタル社長(前インテル会長) 西岡郁夫

「クリステンセン氏は技術革新が企業の未来に与える影響について、洞察力溢れる分析を示してくれた。私は全てのビジネス関係者、企業家に対し、本書を強く推薦する」
―ブルームバーグ・ファイナンシャル・マーケット社長 マイケル・ブルームバーグ

「日本企業の閉塞感の真の原因は、業界をリードしてきた企業が、何故突然にその競争力を失ったかについて理論的説明がつかないままの状態が続いていることである。このような状況を打破する糸口を見つけるためにも本書を一読されることをお勧めする」
―東京大学先端経済工学研究センター教授 児玉文雄

「イノベーションを科学し続けてきたハーバードビジネススクールの伝統を受け継ぐ名著。成功よりも失敗に学ぶものが生き残る。経営者・研究者必読の一冊!」
―一橋大学イノベーション研究センター教授 米倉誠一郎

原題:The Innovator''s Dilemma




本書が冒頭に掲げるのは、優良企業はその優れた経営ゆえに競争優位を失って行くという驚くべき命題である。これを論証するために著者が提示した「破壊的イノベーションの法則」は、精緻な事例研究に裏付けられた強い説得力を持っている。

 企業やコミュニティーの活動の本質は、知識の創造、活用、蓄積からなるダイナミックなプロセスである。しかし、この本質は、われわれの目には見えないことがある。知識は、科学の公式や製品の仕様書のように書かれたものとしての形をとるばかりではなく、言葉にはできない技能やものの見方、あるいは慣習の中にも埋め込まれているからである。
 知識科学は、そのような知識の重層的な構造を解明するとともに、書かれざる知識に形を与え、組織的に共有できるモデルを作り、さらには新しい知識を創造するメカニズムの構築を目指す。それは、見えない本質に光を当て、企業やコミュニティーに未来を切り拓くための変革の視座に立つことに他ならない。

内容説明

破壊的イノベーションとは何か?業界を支配する巨大企業が、その優れた企業戦略ゆえに滅んでいく構造を、様々な事例とその分析により示した画期的な経営書。

目次

第1部 優良企業が失敗する理由(なぜ優良企業が失敗するのか―ハードディスク業界に見るその理由;バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激;掘削機業界における破壊的イノベーション;登れるが、降りられない)
第2部 破壊的イノベーションへの対応(破壊的技術はそれを求める顧客を持つ組織に任せる;組織の規模を市場の規模に合わせる;新しい成長市場を見いだす;供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

21
再読。The Innovator's Dilemma (1997, 邦訳2000)。20年以上も昔から、既存技術のトップランナーは、斜め上の技術を見落とす。というか、現場の声が時の経営者には届かず敗北者となると言われている。良識的な経営判断が仇となる。今では、これもまた常識となった。でも、良識的判断の結果なら、結果仕方ないで済むのでしょう。事例研究には、ショウジョウバエのように回転率の良い題材が必要。教育とイノベーション/イノベーターの発生の関係を研究しようとしたら、どんな指標を用いればよいのだろうか。2021/07/25

Thinking_sketch_book

16
★★★★☆ 破壊的イノベーションの存在を初めて知った。メガネも飛行機会社も3Dプリンターも皆、破壊的イノベーションにつながると思う。それを単にイノベーションを起こす方法だけでなく、既存産業に居ながら対処するための方法を明示しているのが嬉しい。2013/11/13

harhy

9
破壊的イノベーション。言葉が刺激的だね。そして、破壊的技術に対して試行錯誤と失敗に寛容でなければならないと。確かにそうだと思う。2013/04/14

Yohei

4
★★★★★リーダー企業は、なぜ新興企業の挑戦に敗れるのか?イノベータのジレンマをクリステンセンが語った本。衰退するのはトップが無能であったり、市場を見誤ったのではなく、むしろ優秀であることが理由とする著者の視点は興味深い。破壊的技術に目を向けず、持続的技術に注力する選択を要望する株主、顧客、しいては上司に最大限こたえることは必ずしも正しい選択でないことを教えてくれる。市場は結局、”あるもの”でなく”創るもの”であり、破壊的技術も同様に、生まれながらにしてそうでなく、環境から生み出すものとも言える。2012/09/21

3
優れた企業は製品の性能を高める持続的技術に注力するが、破壊的技術とは一見製品性能を引き下げるものである。大企業は破壊的技術で獲得できる市場の売上では成長目標を達成できない。優れた企業は顧客が求めるものを提供しようと努力するが、破壊的技術の使い方を理解して欲している顧客なんていない。市場調査を真面目にやる優れた大企業ほど、市場で求められる以上の性能を出す技術を生むことに注力して、価格競争しかないジリ貧市場に追い込まれ、破壊的技術の市場に乗り遅れる。2023/01/15

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