ポジオリ教授の事件簿

ポジオリ教授の事件簿

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784881357361
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

名探偵の帰還『カリブ諸島の手がかり』の名探偵ポジオリ教授が帰ってきた。同シリーズに惚れ込んだエラリイ・クイーンの要請によって復活した教授が、またしても数々の奇妙な事件に遭遇、心理学的推理を駆使して謎の解明に挑む。法律の罰し得ない完全犯罪をもくろむ殺人者との対決をえがいた「ジャラッキ伯爵、釣りに行く」「ジャラッキ伯爵への手紙」、旅行先のメキシコで、人々が見守るなか闘鶏に蹴られて死んだ老人の謎を追う問題作「81番目の標石」、異常に低い検挙率にもかかわらず、盗まれた金はすべて持ち主のもとに戻っている、地方都市の異常な状況に隠された秘密をあばく「警察署長の秘密」など、ミステリーのもう一つの可能性を追求したポジオリ探偵譚、全11編を収録。掴み所のないような出だしなのに、途中から異様に高まってくる緊張感、奇妙な殺人方法と犯罪者像、そして、切れ味鋭く、それでいて後を引くような幕切れ・・・。(中略)ストリブリングは、それまでの本格ミステリーが基盤としていた近代合理主義に、《向こう側》の論理を持ち込んでいた。私はそこに、新しいミステリーの可能性を見たような気がしたのである。―山口雅也(巻末エッセイより)原題:Best Dr. Poggioli Detective Stories

内容説明

『カリブ諸島の手がかり』の名探偵ポジオリ教授が帰ってきた。同シリーズに惚れこんだエラリイ・クイーンの要請によって復活した教授が、またしても数々の奇妙な事件に遭遇、心理学的推理を駆使して謎の解明に挑む。法律の罰しえない完全犯罪をもくろむ殺人者との対決をえがいた「ジャラッキ伯爵、釣りに行く」「ジャラッキ伯爵への手紙」、旅行先のメキシコで、人々が見守るなか闘鶏に蹴られて死んだ老人の謎を追う問題作「81番目の標石」、異常に低い検挙率にもかかわらず、盗まれた金はすべて持ち主のもとに戻っている。地方都市の異常な状況に隠された秘密をあばく「警察署長の秘密」など、ミステリーのもう一つの可能性を追求したポジオリ探偵譚、全11編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

61
あの「ベナレスへの道」もなんのその、クイーンのラブコールで普通に現れたポジオリ教授。だが、彼とその活躍を小説にしてる友人「私」を待ち受けてるのは、ブラックジョークと言っても過言じゃない事件の数々で・・・そりゃクラニー影響受けて上小野田警部シリーズ書くよね。と改めて納得感が凄いんだけど(後意外と社会派)。好みは「警察署長の秘密」「ジャラッキ伯爵」二部作「八十一番目の標石」「真昼の冒険」「ポジオリと逃亡者」「電話漁師」かな。・・・ミステリかブラックジョークのどちらなのかは、内緒で。2023/06/27

ホームズ

17
法律の罰しえない完全犯罪をえがいた「ジャラッキ伯爵、釣りに行く」「ジャラッキ伯爵への手紙」、異常に低い検挙率にも関わらず盗まれた金は全て持ち主に戻ってくる「警察署長の秘密」。 何の説明も無くしれっとポジオリ教授復活。面白かった😃2023/05/15

ネムル

11
まあ色々あったわりには、何事もなかったの如く続くポジオリ教授シリーズ。今作の舞台はメキシコ。「八十一番目の標石」はミステリがあちら側に突き抜けてしまう問題作だが、なんかベナレスと比べてしまうな。むしろ政治への辛辣なコメントがささる、社会派系の作品のがよかった。2021/05/15

tara

4
ポジオリもの作品集の3冊目。皮肉を効かせた作品揃い。ワトスン役を得たポジオリが未だかつてなく名探偵然としているのが印象的。ともすれば“こじつけ”に感じられてしまう“心理的証拠”に説得力が伴った比較的スタンダードな探偵譚「個人広告の秘密」が好み。2016/07/08

いちはじめ

3
エラリイ・クイーンの要請によって復活した第三期の短篇のうち11編を収録。最大の問題作は「八十一番目の標石」だろうが、個人的には「塗りかけの家」あたりがけっこう好きかな1999/09/07

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