一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史

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一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史

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  • サイズ A5判/ページ数 545p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784881356074
  • NDC分類 389.53
  • Cコード C0098

出版社内容情報

イロコイ族の系譜をひく女性が未来の世代へ贈る一万年間語り継がれたモンゴロイドの大いなる旅路アメリカ大陸に住む、インディアンとも呼ばれるネイティブ・アメリカンの人々は、その昔ベーリング海峡が陸続きたっだころベーリング陸橋をわたり、アジア大陸へ渡ってきたモンゴロイドの子孫だという説が定着しつつある。「一万年の旅路」は、ネイティブアメリカンのイロコイ族に伝わる口承史であり、物語ははるか一万年以上も前、一族が長らく定住していたアジアの地を旅立つ所から始まる。彼らがベーリング陸橋を超え北米大陸にわたり、五大湖のほとりに永住の地を見つけるまでの出来事が緻密に描写され、定説を裏付ける証言となっている。イロコイ族の系譜をひく著者ポーラ・アンダーウッドは、この遺産を継承し、それを次世代に引き継ぐ責任を自ら負い、ネイティブ・アメリカンの知恵を人類共通の財産とするべく英訳出版に踏み切った。この本をはじめて手にしたときも、それから二年半ほどたって邦訳を終えたいまも、不思議な胸騒ぎがする。ひょっとしたら途方もないものに出会っているのではないかという驚きと、ありうるはずがないという疑い―その二つが入り混じって、なぜか心臓が高鳴るのだ。―星川淳「訳者あとがき」より原題:The Walking People:A Native American Oral History

これはアメリカのイロコイ族の間で代々語り継がれてきた口承の歴史を、幼少時から父親に頭の中に叩きこまれたという口承者の血統につらなる女性が、はじめて文字に書きおこしたものである.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』222頁、より)

内容説明

人類ははるか一万年前、ベーリング陸橋を越え、アジアから北米へ渡った。イロコイ族の血をひく女性が未来の世代へ贈る、一万年間語り継がれたモンゴロイドの大いなる旅路。

目次

一つめの主な語り
二つめの主な語り
山の語り三つ
草の大海
はじめの民の子―学びへの多くの道
われらが美しいと名づける川
東の大海
美しい湖
補遺

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

146
先住民という言葉を これからは意識して使おう。インディアン達が居留地に向かうための歩みではなく、アフリカから出発してユーラシア大陸を横切り、ベーリング海を越え、北米大陸に来て、その中で移動し、暮らしていく物語だ。考古学的裏付けがある訳ではないが、白人社会の生き方に自分たちも合わせていこうかと話し合ったイロコイから離れ、一族の歴史をなくすまいと決心した1人の女性が残そうとした長いお話だ。彼ら自身も移住者なのだという根拠にされたくないために こういった話があまり語られないのもよくわかる。一気読み。2019/05/05

ころこ

35
ずっと前から読もうと手元に置いておいて最近気づいたのは、アメリカ人がどの様な歴史に回帰していこうとしているかという背景が『サピエンス全史』とそっくりだということです。固有名が徹底的に排除されているため、本書は読み辛いですし、頭に残りません。タイトルからして固有名排除ですし、<>で表現されている恐らく神(多神教のような世界観やおとぎ話のようなエピソードは古事記と似ています)と思われる存在も比喩で表現されています。「歩く民」というのも含めて口承全体が比喩表現で、彼らが辿った旅路も時間のことなのかも知れません。2019/02/02

zoe

28
20年ぶり再通読。チラリとページを開くことはあったのですが、改めて最初から最後まで。皆で知恵を出し合おう。新しいことへのチャレンジも、今やっていることをしっかり継続することも大事。早く選ぶことも大事。ときに年長者の意見が最善。若い人は警戒心を持たれない。節度。ハンディキャップがあっても、出来ること得意なこと。学びの姿勢。分け与えること。文武両道。2019/09/23

テツ

22
アフリカを出発した彼らネイティヴアメリカンの祖先がアメリカ大陸に至るまでに辿った一万年に及ぶ旅。語り継がれたその伝承を文章化した一冊。勿論細部に至るまでキッチリと現実を反映させたものではないんだろう。それでも自らのルーツを知ることや、今ここにいる自分自身に至るまでの途方もない旅を知ることはその後の人生観に大きな影響を与えるのかもしれない。空と大地に抱かれながら旅を続けた遥か過去の同胞たち全てが今ここに在る自分自身を創り上げている。それを理解した上で生きるということにどう向かいあうべきか。良い本でした。2017/05/10

ひろみ

16
一ヶ月かけて一万年を旅しました!全て徒歩で、ユーラシア大陸からベーリング海峡を渡り、北米大陸の西側を南下して現在の居住地である東側五大湖周辺まで。天災や生きづらい土地を後にして、子供の子供の先の時代まで満足して「生活」できる土地を求める大移動でした。その歴史を膨大な量の〈古い歌〉として口承で受け継いできた内容が書かれています。ヒトとしての本当に本当にベーシックなことから試行錯誤して命を繋ぎ社会を作ってきた、そのひとつづつを知ると、私のいつもの生活が違って見えるようです。読めて良かった。2021/04/07

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