内容説明
不世出の棋士が遺した人生を闘いぬく黄金律。千金の重みの勝負哲学が、新世紀によみがえる。
目次
第1章 将棋の道へ
第2章 駒の哲学
第3章 勝負
第4章 上に立つ
第5章 後から来る者へ
第6章 世間
第7章 思い出の人びと
第8章 女、妻、家内
第9章 身近雑記
著者等紹介
升田幸三[マスダコウゾウ]
1918(大正7)年3月21日、広島県三良坂町生まれ。棋士になることを反対する母の物差しの裏に「名人に香車を引いて勝つ」と書き置きし、14歳で家出。木見金治郎門下となる。6年間の軍隊生活を経て1947(昭和22)年、八段。1952(昭和27)年、第1期王将戦で木村義雄名人を半香に指し込み、王将位を獲得。1956(昭和31)年、第5期王将戦で大山康晴名人を半香に指し込んだうえ香落ち番も勝ち、「名人に香車を引いて勝つ」という将棋史上空前絶後の記録を残し、少年時代の夢を実現させた。1957(昭和32)年、名人位を獲得。王将、九段位を合わせて史上初の三冠独占を達成する。「新手一生」を呼号し、過去の定跡を改革することを信条に、既成の常識を覆す新手を創造、数々の新定跡を創作した。1973(昭和48)年、紫綬褒賞受章。1979(昭和54)年、A級在位のまま引退。1991(平成3)年4月5日、心不全のため逝去。享年73。没後、独創的な新手の考案者に贈られる「升田幸三賞」が創設された
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