内容説明
1492年、コロンブスがその大陸にやってきた。ヨーロッパから来た人びとは、そこをアメリカ大陸と呼び、そこに暮していた人びとは「インディアン」と呼ばれた。以来、アメリカインディアンは「土地を売って欲しい」と要求され続け、「土地は売ることができない」と答え続けた。その結果、法律と軍隊とで脅かされ、挑発され、武力によってその土地を追われている。彼らはすぐれた語りの文化を持っており、折にふれスピーチした。要求された土地を、母なる大地、売り買いするものではないと語った。当時、これら美しい言葉のもつ本当の意味は理解されなかった。これは今から100年以上前、合衆国政府役人になされたスピーチのひとつである。