目次
羽葉らの木翳
シマへあける舟
白有による森
は音の円話
葉擦れにある家
つらなる光耳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜井夕也
3
愛おしい。男勝りのおかっぱの少女が目に浮かんだ。なぜだかは知らないけれど。ゼロ年代の詩になぜだか惹かれる。あと『音づれる声』ではなく『音づれる聲』です。「ぼくはユビ/はにかんで摘む/光のなかの器にひとりぽっちだ信号を送ろうきっと最後のしんごうになる/ぐうした手に ちり/萌えのこる あ/ぼくらのちいさな足は心もとなく瞬く水脈のよう/鈴生る未をいつまでも拾いあつめてあいしている/この石こころきみへあげる」2014/11/20
komamono_rimi
1
真リ 真リ 2010/04/28
龍國竣/リュウゴク
0
読解しようとするものを受け付けないある意味で完璧な書き言葉。意味をなしている部分もあるが、そこを丁寧に辿ろうとすると、忽ち迷宮に入ってしまう。とすると、読み手はそれをなぞるしかない。おまけに強靭さを併せ持つ。白紙や文字の大きさに拘る本の作りも上手い。2013/05/16