著者等紹介
埜納タオ[ノノウタオ]
漫画家・イラストレーター。講談社mimi&kiss新人漫画賞入選でデビュー。広島県福山市生まれ
横山寿美代[ヨコヤマスミヨ]
3年間の学校図書館ボランティア経験を経た後、2004年より東京都調布市学校図書館専門嘱託員として、中学校3年間、小学校6年間勤務。2013年より東京都杉並区学校司書。学校図書館プロジェクトSLiiC(スリック)代表。白百合女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
45
“いこうよ がっこうとしょかんシリーズ”4作目は、『夜明けの図書館』でお馴染みの埜納タオさんによる絵!本が読みたいときはもちろん、そうじゃなくても。心がしんどいときも、そうじゃなくても。学校の図書館は子どもたちにとってまさに、かかりつけの居場所。心地よい空間づくりを私も目指したいし、教職員がもっと、学校図書館のこの役割を認知・理解してほしいなと思います。2021/11/15
わむう
37
学校図書館や司書、本の役割を紹介する絵本。些細なことで友だちとケンカをして教室に居づらくなった男の子。学校図書館内で利用者同士で話し声を注意したり、先生が授業で資料を借りにくる様子がさらっと書かれています。逃げ込んだ場所だったけど本を通して年齢が違う児童と会話が弾み、自分で疑問を本で調べて解決したり、知らなかったことを自分で知ったりする喜びを知る。世界や考え方も広がり、図書館は男の子にとって大事な居場所の一つとなる。2021/10/07
なななお
28
緊急事態宣言が発令された為、近隣の図書館は閉館になった。公民館などの文化施設が閉館なのだから、同列として仕方ない。が、明日から二学期が始まる図書室の対応は司書任せ。閉める司書もいる。だが、図書室は単なる教室の一つではない。ある時はカウンセリングルーム、ある時はコミュニケーションルーム。そして、教室に居場所のない子どもの為の場所でもある。それが分かっているから簡単に「9/12まで図書室を閉めます。」とは言えない。図書室で息継ぎして何とか学校生活に耐えている子供の本を最近読んだせいで余計悩む…2021/08/24
ほんわか・かめ
24
友達とケンカしてしまった“ぼく”が仲直りする勇気を得るまで。学校図書館で過ごし、本を読んだり、司書や異学年の子と関わったりする中で思いが整理されていきます。落ち着いて静かに考えを巡らすことのできる場所、安心して知識を求めることのできる場所、次に進んでいく力をくれる場所、個人的な活動と穏やかなコミュニケーションの両方が保証されている場所。一番大事なのは“自分の場所だ”と思えるような図書館であること。〈2021/少年写真新聞社〉2022/02/18
Boo
16
コロナ禍になってから学校図書館内が密にならないように、貸出返却のみで閲覧禁止の学校もあり、子ども達がお昼休みに過ごす場所がなくなって困ってるのではと思う時がある。以前、中学生の男の子が1人放課後に来て、本を読んだり宿題して過ごしていたけど、放課後開館もお休みなので最近姿が見えなくて少し心配。こんな時だからこそ、本でいろんなことを知ってほしい。埜納さんの描いた学校図書館はやさしくてあたたかい。子ども達にこの本が届き、学校図書館に足を運んでくれるようになることを願う。2021/09/15