内容説明
ジャンクによる、ジャンクのためのジャンクな評論集!寝惚けた時代への鋭いツッコミ!「1968年革命」から政治/文学/教育論/現代文化/「2ちゃんねる」までメッタ斬り。
目次
第1部 「文学」の現在と、webにおける「論争」(Junk的なものをめぐって;小説家の誕生とその代償―坂口安吾小論 ほか)
第2部 「1968年革命」と、「大学」をめぐる諸問題(「ゆとり」教育の正体;江藤淳と「われらの時代」 ほか)
第3部 ポストポリティクスのなかの「政治」(アジアは「もの」である;「神の国」における民主的統治形態 ほか)
第4部 時代の迷妄の証明としての「時評」(完璧な罵倒語は存在しない;スキャンダリズム民主主義 ほか)
著者等紹介
〓秀実[スガヒデミ]
文芸評論家・近畿大学国際人文科学研究所教授。1949年新潟県生まれ。「日本読書新聞」編集長、日本ジャーナリスト専門学校専任講師などを経て、2002年より現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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peeping hole
3
ジャケットとか2chとか非正規雇用の話とか、まさにJUNKそのものの潜勢力みたいな話を繰り広げてくれるのかと思いきや論争の言い訳めいた敗戦処理と悪態を延々読まされてかなりキビしかった。先に田崎英明読んだのがよくなかったのかも。ゴー宣のときの小林よしのりとの論争をいまだに引きずっているが、あれにしても明らかに小林よしのりの圧勝だったと思うし、インテリを否定しつつも匿名の批評場をこき下ろしつつ連帯を嘆く絓秀実は何がしたいのか。東浩紀が「そうは言っても…」の地点から考え直してることを考えてしまった。2021/03/01
えもももも
1
すが秀実「オォン!アォン!」2019/04/09
真・じゃが
1
ゆとり教育、グローバリゼーション、日本文学、小泉劇場などなどいろんな問題が断言の多い文体で論じられます。あちらこちらと、興味のあるトピックから読んでいけばよいでしょう。2013/08/22
ピラックマ
0
表紙や「BOOK」データベースの紹介文は煽り。到ってまともな<文芸>時評2012/05/27
ntr
0
図書館で借りたが拾い読み・斜め読みのまま返却。印象深い一節は、「資本はもはや(ほとんど)労働力を必要とせず、戦争も(ほとんど)兵士を必要としない。しかし、過剰に存在する人間を殺すわけにはいかないのだから、彼らをいかに管理し隔離しておくかが問題となる。それは、いわゆるアンダークラスと呼ばれる階級として、管理されることになるだろう。」2009/12/05