内容説明
現在最高の変換/学習効率を誇る日本語入力システム「ATOK」(ジャストシステム)。その開発を、ATOK8以降ずっと支えてきた頭脳集団「ATOK監修委員会」。彼らはどのような議論・作業を行ない、どのような成果を産んできたのか。新しい日本語学構築の試みと葛藤はいかなるものか。ATOK監修委員会の全貌を明らかにし、その歴史的成果を整理・総括する。
目次
第1章 ATOK監修委員会の設立とその問題意識
第2章 第二期監修委員会の議論
第3章 変換エンジンの開発と発展
第4章 ATOKを批評し続けた伝説のライター
第5章 「IMEの辞書を作る」という仕事
第6章 ジャストシステムとATOKの生みの親
第7章 開発する者と評価する者
最終章 監修委員会のモチベーション
著者等紹介
篠原一[シノハラハジメ]
1976年生まれ。小説家。93年、「壊音KAI‐ON」で文学界新人賞受賞。現在、立教大学大学院在学中。『アイリーン』(作品社、野間文芸新人賞候補作)など
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感想・レビュー
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toson
10
普段もっともよく使っている辞書は何だろうか。広辞苑?新明解?もしかしたらウィキペディア…?おそらくどれも違うだろう。多分ほとんどの人が最もよく使う辞書は、日本語入力ソフトに入っている変換辞書だ。この本ではATOK開発者と監修委員会メンバーたちのインタビューを通して、我々の文章表現に多大な影響を与える日本語入力ソフト誕生の裏側を教えてくれる。それが同時に、デジタルの海で舟を編む人たちの物語なのだと気づかせてくれる。 http://tosons.net/words/dennounihongoron/2018/06/21
gologo13
1
日本語入力システムの苦労話.おもしろかった2010/01/12