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内容説明
突如バグダッドの一角が消えた。若き書記アクバル対魔道士アルハザードの対決は…。アラビアが舞台の「真紅の砂漠」地中海を舞台に伝説の呪文を手に、アルハザードの召喚した化け物と戦うはめになった漁師ステファノの活躍を描いた「サントリーニの迷宮」さらわれた恋人を求め、魔布とともに究極の地カトゥリアを目指すハジムの物語「奈落の文様」魔道士アルハザード誕生の秘密を描いた表題作「アルハザードの逆襲」の書き下ろし4編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
7
和製クトゥルー神話としては既に古参になってしまった著者の、2冊目の本。短編集で、クトゥルーにはさほど詳しくない自分にも面白く読むことができるし、薄気味悪さよりも企まざるユーモアを感じる部分もあって、万人に受けるかどうかはわからないものの、個人的には好感を感じた。正直なところあまり期待はしていなかったが、予想外に楽しむことができたので満足である。ちなみに過去に読んだクトゥルーものは現代を舞台にしたものが多かった気がするが、本書ではあえて過去を舞台にしたところはぎこちなく重厚さには欠けるものの新鮮味があった。2022/01/04
マコト
0
アブドゥル・アルハザードの邪悪な企みとそれに立ち向かう若者の話が三話と、アルハザードが公衆の面前で貪り食われるアルハザードの一生を描いた一話の系四話が納められた短編集。2015/07/05
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0
**注)ネタバレ**クトゥルーの聖典『ネクロノミコン』を遺した、狂えるアラブ人"魔導士アブドゥル・アルハザード"を軸とした物語、第二巻。お勧めは、表題作『アルハザードの逆襲』と『サントリーニの迷宮』前者は、かの魔道士アルハザード誕生の秘密を描いたのもので、後者は、偶然伝説の呪文を入手してしまい、化け物と戦うはめになった漁師の冒険譚。出版社の意向があったのだろう、前作と比べるとクトゥルーの知識が必要なくても苦なく読める。個人的には若干物足りないが、著者の実力はけしてないとは思えないので次回作に期待したい。2012/03/09
マコト
0
アルハザードの暗躍が止まらない。遺産に引き続き、アブドゥル・アルハザードが時空を超えて暗躍する。私のお気に入りは「奈落の紋様」です。2018/01/22