幻冬舎アウトロー文庫<br> 君は小人プロレスを見たか

幻冬舎アウトロー文庫
君は小人プロレスを見たか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784877288167
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0195

内容説明

かつては前座でありながらメインイベントの女子プロレスより高い人気を誇っていた小人プロレス。鍛え上げられた肉体と洗練された芸に支えられた彼らの仕事が、次第にリングの上から消えつつあるのはなぜか。「良識」の名のもとに排除され、今なおTV出演もままならない“異端者”小人レスラーの数奇な半生を描くノンフィクション。写真多数収録。

目次

1 武者震いのスイッチが突然切れた
2 殺さないでくれてありがとう
3 あいつ
4 黄色い猿
5 ミスター・ポーンの笑人生
6 白木みのるという小さな巨人
7 みせかけのヒューマニズム
8 小人という言葉
9 ミスターアンドミセス・ラスク
10 テンカウント・ゴングは鳴らない
11 テレビライトの明かりが落ちた
12 それでも、自分を見限らない
追録 汝、プロレスを武器とせよ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

48
上司が読んでみるとのことでしたので一緒に話がしたくて【再読】。差別問題は切っても切り離せないテーマであり著者が自らの生い立ちや私見を披露したかった情熱は理解できるものの、今振り返るともう少しレスラーたちの暮らしぶりや肉声を紹介してほしかったと思います。喪われた戦士たちとその王国を知るよすがとして。2015/08/22

ばりぼー

41
人権擁護という「良識」のもとにメディアから排除され、活躍の場を奪われてしまった小人プロレスラーの肉声を拾ったルポルタージュ。メキシコでは1万人に1人の「ラッキーボーイ」と呼ばれ賞賛される彼らも、日本では健常者でも障害者でもない「異端者」にすぎませんが、「俺たちは、俺たちのプロレスが、俺たちだけにしかできないという誇りでやっているんだ。猪木たちにはできないプロレスがね。」という強烈な自負心はプロ根性そのもの。ミスター・ポーンもリトル・フランキーも天草海坊主も既に故人、その孤独な最期が気の毒でなりません。2014/08/01

辻本 敏久

2
小さくてもプロレスラー。エマニエル坊やはテレビにバンバンでてたのに。2014/04/01

姉勤

2
何時しかテレビから、世間から消えた、小人という人々。幼少の頃、彼らのコミカルなパフォーマンスに喜んだ事を微かに記憶している。差別が存在するのなら差別の対象そのものを消してしまおうという「良識ある人々」によって、彼らの人生の選択肢は大幅に減殺された。 美形をもてはやし、ダイエットやアンチエイジングに血道を上げる現代に於いては、多かれ少なかれ誰でも不具者だ。彼らは我々健常者のメタファーと言える。 昨今の「報道しない自由」もデオドラントなマスコミの増長は世間の代行者をやってきたという自惚れから発している。2013/03/22

うたまる

1
「考えてみろ、一般常識で考えてみろ。そうすれば出せるわけないだろう」……テレビの自主規制によって消えた小人レスラーたちのルポ。”知る”ということはありのままを受け入れることのはずだけど、日本のメディアはなぜか自分たちの解釈から外れると無視を決め込む。ステレオタイプなそのイメージを固定化させておきたいとしか思えない。同じ文脈でいえば、SEXが好きで売春する女性や反社会的な市民運動、差別的なマイノリティも隠しておきたい部類。一方で、仕事熱心な大臣や誠実な官僚は逆の意味で認めたくない。真実が見当たらないはずだ。2018/05/19

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