内容説明
大川興業総裁が“借金が消える日まで”と始めた返済日記の第二弾。本物の夜逃げ屋から夜逃げ指南を受け、「リカちゃん人形になるのが夢」という女装界の異端児と対面し、オウムのマハーポーシャ社の全国展開に刮目し、飛び出すエロ本を試作して…と、増える一方の借金をものともしない、捨て身のフィールドワークは続く。
目次
第1章 ’93年10月、草の根運動の開始
第2章 こんなのありか!?
第3章 なんと本物の夜逃げ屋が!
第4章 取り立てる側の論理
第5章 大逆転!
第6章 大誤算!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
9
「金なら返せん! 天の巻」の続刊。本書は、借金の話よりも、今やメインカルチャーをを凌ぐサブカルや、団員の江頭2:50をフィーチャーする。約20年前の、現在故人になった人たち、隆盛を極め(当時の形容なら”ブイブイ言わせていた”)消えていった人たち、著者を含め、当時有象無象でも生き残った人たち。人がオンラインに縛られたネット社会や、オウム事件,阪神淡路と東日本大震災を経験していない「日本」があり、笑いの中にも諸行無常を感じる。そして、文中の数多消えていったモノに、来年、大須演芸場が、新たに加わる。2013/11/28
eihuji
5
積本20年物。前巻開始時の借金ネタは鳴りを潜め、殆ど時事エッセイと化しているため楽しい事は楽しいけれど流石に古さは否めない。ただ、今だから、ほぉ、と感じる事もある。借金繋がりで米国の借金王ドナルド・トランプがネタのひとつで紹介されているが20年前にこの名前を目にしても興味を惹かれる事はなかっただろう。いまや、ミスタープレジデントになった上、シリアに59発ミサイルを叩き込む世界のキーマンである。収穫もあった。一瞬紹介された「ながいながいペンギンの話」。本書の内容と全然無関係ではあるが古い記憶の蓋が開いた。2017/04/08
Shinsuke Mutsukura
3
だんだん、下らねぇなぁと感じてきました。 まあ、あの当時はネズミ講や○○学会なんてものの勧誘はかなり激しかったなぁと思ったりしました。今はネットとオレオレ詐欺ですけど。 それと自己破産を勧める整理屋的な連中の登場も面白いですね。借金の公表するとそういうハイエナ連中がたかってくるのもなかなかなものです。赤塚不二夫と談志がガンになった時に祈祷師だの何だの変なのがいっぱい来たと言ってたことを思い出しました。 あと電気、ガス、水道の止まる仕組みは面白かったです。2017/11/05
星空の挑戦者
3
1990年代のバブリィな時が蘇ります。おもしろいというより懐かしい1冊です。2010/04/19
hibimoriSitaro
1
再読。おれ的に総統と言えばデスラーで,総裁と言えば大川だ。ドンと鳴った花火はおもしろく感じなかったけど,文章は水道橋博士と並ぶ名手と思う。2012/11/24