内容説明
1998年6月、日本は悲願のワールドカップ出場を果たした。だが、そのスタジアムに三浦知良の姿はなかった。ドーハの悲劇から1700日。セリエA移籍、Jリーグ得点王、ワールドカップ最終予選突破、そして突然の代表落ち。この激動の日々を、その時々のカズの言葉を中心に、彼にとってのサッカーとはを初めて明らかにしたノンフィクション作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クプクプ
20
再読。これだけカズのインタビューが載った本は他にないだろう。私が20代に読んだときはあまり印象に残らなかった。当時の私は「カズ外し」に肯定的だった。しかし、40代の今ならカズの言葉の意味がわかる。やはり、我々はブラジルでのカズの経験をもっと理解すべきであろう。カズのメンタル面の引き出しの多さに驚く。メンタルの柔軟さがカズの個性だろう。本には前園や城、そして中田英寿の名前が出てくる。クライマックスは岡田監督とのやりとりだが、岡田監督の決断の遅さもまた人間臭い。発売当時より今の方が輝きを増す名ノンフィクション2018/09/03
アイマール
10
ドーハの悲劇から98フランスW杯 落選までのカズのドキュメンタリー。カズをフランス大会に選ぶかは、賛否両論いろんな意見が当時からあったけど、今振り返ってみると、闘えるハートのあるカズのような選手が大一番で結果を出せる気がする。最終予選の混沌とした状況に巻き込まれてしまい、結果、現地まで行って落選という悲劇に。予選の混乱なく本大会に進んでいたら、カズは夢のW杯に立てていたと思う。生で観戦した最終予選のウズベキスタン戦でのカズの4得点は今でも忘れられないし、今なおカッコいいままのカズはヒーローです。2014/08/23
BB
5
以前に。カズ大好きだったので、衝撃の現実の裏側が知りたくて。
Humbaba
4
誰よりもワールドカップを目指してきた.そして,ついに日本代表をワールドカップへと導いた.しかし,そのピッチに彼は立つことが出来なかった.それに対して監督を批判を表明はしない.しかし,それは監督に対して何の感情も持たないということではない.2010/10/12
Dすけ
2
ブラジルW杯前の今あえて読んでみました。40半ばになった現在も現役で夢をあきらめないカズ。 賛否両論あると思うが何とか選ばれないものか。2013/12/16