幻冬舎文庫<br> 最後のストライク―津田恒美と生きた2年3カ月

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幻冬舎文庫
最後のストライク―津田恒美と生きた2年3カ月

  • 津田 晃代【著】
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  • 幻冬舎(1998/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784877286071
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0195

内容説明

「弱気は最大の敵」といつも自分を励まし、どんな打者にも直球1本で勝負を挑んでいった広島カープの投手・津田恒美。炎のストッパーと讃えられた彼だが、29歳の若さで悪性の脳腫瘍に倒れてしまう―。もう一度マウンドに立つことを誓い、不屈の精神で最後まで闘いつづけた姿を、最愛の妻が綴った感動と勇気のドキュメント。

目次

序章 家族
第1章 突然の発病
第2章 よみがえる闘志
第3章 最後のストライク

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

28
○脳腫瘍で若くしてなくなられた津田投手と奥さんの闘病について書かれています。強い精神と夫婦の絆を感じました。身を振り返れる一冊です。2022/02/13

sas

27
脳腫瘍で32歳の若さで亡くなった広島カープの「炎のストッパー」と呼ばれた津田投手の闘病記。病に侵されながらも最後の最後まで復帰をあきらめなかった津田さんの姿は涙なくしては読めない。と同時に、脳腫瘍で手の施しようがない状態でわざわざ開頭手術を行って体調が悪化したり、抗がん剤の効果も上がらないのに続けたりと治療方針の不可思議さや、その治療方針に不信感を抱き、食事療法に走ったりするところ等は、ガン治療の問題点が20年経っても全く変わっていないということを実感した。2013/11/17

おMP夫人

21
かつて広島東洋カープに在籍し、脳腫瘍という困難に立ち向かった津田恒美選手を扱った本です。同内容の『もう一度、投げたかった』と併せての再読。『もう一度~』がドキュメンタリー番組を元にし、多角的であったのに対し、こちらは著者が津田夫人という事もあり、当事者による主観的なものとなっていて、2人の馴れ初めから発病~闘病が主となっています。巻末に寄せられた、バッテリーを組んだ達川光男氏の解説も相まって、当時を知る人にとってはより感情に訴えかけてくるかと思います。2012/07/14

ヤスヒ

19
炎のストッパーと呼ばれた元広島カープの津田恒美投手。繊細な心の持ち主でありながら「弱気は最大の敵」という‘座右の銘’を掲げ、魂のこもったストレートを投げ込んだ現役時代。この本は、津田投手にガンが発覚…そしてその‘座右の銘’とともに晃代夫人と二人三脚で病気に立ち向かった闘病の記録である。生きるという事、愛するという事、人との繋がり、家族等々…色々と込み上げてくるものがあった。最後のストライクの意味がわかった時は号泣。※先日野球殿堂入りが決まった。命日の表彰式はきっと天国でニッコリと微笑んでくれることだろう。2012/01/16

YOS1968

13
今はなき市民球場のマウンドで、無謀とも言える直球勝負が脳裏から離れない。妙に優しい表情の剛球ストッパーの津田。彼の最後の時間を妻が綴った作品。愛すべき男だったことがよく分かる。愛する人の死期を一緒に過ごすことの壮絶さと、どうして津田が、というやりきれなさがいっぱいだった。2012/04/04

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