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幻冬舎文庫
眠れるラプンツェル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784877285883
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なゆ

74
なんだ、恋愛小説だったのか。どうりでなんだかしっくり来なくて…残念ながら相性が悪かった。ほとんど帰って来ない夫を待ち続ける専業主婦の汐美の退屈な日々に猫のタビがやってきて、それをキッカケに隣の中学生の息子(通称ルフィオ)がたびたび家に来るようになる。退屈な自由を謳歌してるようなこといいながらなんか悶々としている汐美の、どこか後先考えない行動にいちいちイラついてしまうし、モラル的な意識をかなぐり捨てないとこのストーリーは楽しめないかも。2021/04/27

ミカママ

71
良質の恋愛小説を読みたいと思いながら手に取った作品。なんとなく作者さんとタイトルからちょっとホラーがかっている内容かな、と恋愛は期待してなかったんだけど、どうしてどうして。身もよじれるような切ない恋愛が書かれてました。ふたりは結局・・・なのね、もちろんハッピーエンドではないけれど。なんと描かれているのは、28歳の人妻と13歳の中学生(!!!)の恋愛。世の中、恋愛って禁断の世界でこそ小説やドラマになるのね。最近読んで気に入っているのは、不倫、遊女の恋愛、そして究極は男子中学生との恋愛・・・。心に沁みました。2014/02/09

matsu04

39
この主人公のようなタイプの女性は、たぶん多くの女性たちから激しく嫌われるのではないかと思うのだが、なぜか私はこういう女性が好きなのである。「プラナリア」もそうだったが、胸がキュンとなって何だか切ないような気持ちになってしまうのだ。ちょっとおかしいのだろうか?(再読)2016/09/12

とこっぷり

31
【改めて山本作品を追いかける追悼】この作品、今の時代だったら出版出来てたかなぁとまずそっちを心配してしまった。主人公は28歳だけど、きっと精神年齢はもっと低いんだろうなぁと思ってしまった。ただ、彼女の閉そく感、焦燥感が痛いほどわかって読むのが辛かった。ただ最後の「看守は夫ではなく自分だった」と気づけたところ、少し希望が持てたのかな・・・2023/04/06

ねこまんま

26
何でそうなる?何でそう思う?の連続なんだけど共感できるところは多多ある。結局は夫婦関係がいびつなことに夫婦とも気づかないふりをして、周りを巻き込んじゃった感じがします。どうしてこんな生活に落ち着いちゃったのか、夫の気持ちが知りたいなあ。妻も、夫を愛してたらこんな風にはならなったと思うのよ。憎んでたのかな、復讐したかったのかな。こんな風になってしまった原因となる夫との関係に興味が尽きない。私もヒマな事に幸せを感じる人種なんで、ちょっと彼女と話をしてみたいわ。さすがにこんな子供に恋したことはないけれど。2015/06/17

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