幻冬舎文庫<br> キャンティ物語

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幻冬舎文庫
キャンティ物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784877284947
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

三島由紀夫、安部公房、黒沢明、岡本太郎、小沢征爾、篠山紀信、加賀まりこ、かまやつひろし、ビートたけし、坂本龍一、村上龍、松任谷由実…’60年開店以来、きらめく才能が集う伝説のレストラン「キャンティ」。そのオーナーにして希有な国際人といわれた川添浩史、梶子夫妻の生涯と「キャンティ」を愛する客達の青春を描いた長編ノンフィクション。

目次

プロローグ レーサーの死
桜の季節
パリへ渡る
高松宮と「光輪閣」
アヅマカブキ旋風
キャパとの再会
梶子
浩史との再婚
60年代のはじまり
ロカビリーの項
カフェ・ソサエティ
カンヌと『オンディーヌ』
ロックミュージカル『ヘアー』〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

34
六本木にあるイタリアンレストラン「Chianti(キャンティ)」。1960年4月に開店、当時のオーナーは川添浩史と梶子。子どもの心を持った大人たちと大人の心を持った子どもたちの店。「キャンティ」はオーナーである2人が、自分たちが夜遅くまで遊びたいために作った文化サロンでもあった。キャンティに行くといつも見かける人々がいた。三島由紀夫、安部公房、丸谷才一、黛敏郎、團伊玖磨、今井俊満、堂本尚郎、岡本太郎、村田豊、黒澤明、谷口千吉、山本薩夫、伊藤道郎、千田是也、浅利慶太、勅使河原宏、村井邦彦、岡田真澄、伊丹十三2014/07/13

てくてく

9
芸能人、文化人が集まっていた伝説的存在のイタリアンレストランの経営者とレストランを題材としたノンフィクション。川添浩史・梶子夫妻の生き方が、時代離れしていて面白く読んだ。2016/10/08

7
再読。おもしろくて、ちょっと寂しい気持ちになる。梶子さんがタバコをもってる写真大好き。何度か読んでるけど前に読んだ時はかまやつさんもまだご存命だった。もはや戻ることのない時代の話で刻一刻と遠ざかっていくような気がする。私は華やかなイヴ・サンローランより働きもののシャネルのデザインの方が好きだし、映画や彫刻のアーティストにならなかった川添夫妻が有閑貴族だったなと思う気持ちも抑えられないけど、貴族らしくお店に集まる若者のパトロンとして生き抜いた川添夫妻がやっぱりかっこいいなと思うのだ。2019/02/26

mymtskd

7
日本人としての教養、美意識、立ち居振る舞いなど今でもお手本になりそうなキャンティの創業者夫妻の物語。残念なのはミュージカル、ヘアーにページを割きすぎ。当時話題でも時の流れの中で陳腐化してしまったものはどうでもいいのです。もっと川添夫妻のエピソードを書いて欲しかったわ。2018/04/19

バーベナ

6
田中康夫のエッセイで名前を知ってから、森瑤子・安井かずみ・・・と、その当時の『近寄りがたい御洒落さん』たちの話にかならず出てくるイタリアンレストラン。どんなご夫婦が経営していたのか、興味があった。だって、あこがれの存在として、必ず名前がでてくる夫婦だったもの。若い芸術家・芸人のパトロンという存在だったけれど、ただ飯ばっかりじゃ、カッコ悪いぞ、と言いたい。でも、それがよかったのかな。2016/01/09

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