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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Atsushi Saito
53
未登録の再読短編集。 読めば読むほど山田詠美。あぁこれこれってなりますね。読む度に好きなお話が変わり、今回は「雨の化石」の流れ行くキラキラが好きでした。そして表題作「120%COOOL」。絶対も重大もない、でもここに居る部屋がある抱く人見る人がいる古ぼけた宝箱。100%を越えたクールと4つの脳みそ。かっこいい!2016/04/24
絹恵
42
100%のその先に辿り着いた120%、それは私の全てではなくあなたの全てでもないのだと感じます。鮮やかな唇から吐き出された欲望も、蝶の羽音のような微かな囁きも、全てに繋がるのならひとつも零さずに掬いたいなんて究極の戯言でも伝えきってくれたなら、耳に残った音の化石の重みで動けなくなります。でもそんなあなたの冷淡な無意識を待つ瞬間が全てを埋める。2014/10/13
メタボン
32
☆☆☆★ 相変わらず官能的な表現が上手いなあと感嘆。「唇から蝶」は既読。「雨の化石」が切なくて良かった。他の作品も、哲学的な恋愛を感じられて良かった。2022/10/13
団塊シニア
24
筆者の描く女性は魅力的である。愛すること誰かを大切に思うこと、タイトルもユニークで恋愛短編集として一気に読める作品です。2012/11/08
ユーさん
23
山田詠美さんは、初めて読みました。淡々と後腐れの無い感情で進んで行く官能小説。でも、読み進んで行くと、淡々とでは無い気持ちになるのは何故だろう・・・。2022/11/02