感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
9
ゲーム・キッズの現実に<1999>は すでにしずかに しのびこんできている遺伝子シュミレーションゲーム、ウェアラブル(衣服型)コンピュータークローン、AI、コンピューターウイルスetc技術の進化や科学の発展と共に生まれる様々なものが、人々や生活を変えていく。30のショートショートと2編を収録した作品集。2014/06/05
Te Quitor
7
1994年に、1999年に起こるであろう日常の出来事を予測して描いたショートショート集(ブラックユーモア系)。未来の社会を想像、創造している小説です。そして、その予測がいくつか当たっているのが面白いです。ゲーム好きだとこういう発想が生まれるのかな?それなりに楽しめたので、読んで良かったです。読後、思った......................「フロッピーディスク懐かしい」、と。2012/06/07
Kanonlicht
5
人工知能やVR、ナノロボットなどのテクノロジーにまつわるショートショート。というとジャンルはまぎれもなくSFなのだけれど、興味深いのは、これが1994年の発行当時に少し先の未来だった1999年を予見して書かれていること。現実で20年以上が経過した今、古臭さを感じる部分も当然あるが、現代の話と言われてもそれほど違和感はない。鉄腕アトムの誕生日はとうに過ぎ、ネオ東京と比べても見劣りするこの時代を見渡せば、科学技術の進歩は早いとはいえ、人間の空想に追いつくのは簡単ではないのだなと思った。2021/04/12
あーさー
4
渡辺浩弐さんによる、「1994年の現在で考える1999年(近未来)のデジタルや科学技術」をテーマにしたショート小説集。今(2022年)になって初めて読みましたが、先見性の鋭さに驚きます。シニカルな目線も良い感じでした。2022/11/01
くるばび
4
再読。平成9年初版発行になってるし、今となってはいろいろと古いなと感じる内容の話もあるが、未来をけっこう予測していて凄いなと思った。渡辺さんといえば、「大竹まことのただいま!PCランド」面白かったなぁという思い出(笑)2021/03/30