沈黙

沈黙

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  • サイズ B6判/ページ数 406p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784877283223
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

“あたし”秋山薫子の母を産んですぐに亡くなった見知らぬ祖母・下岡三稜の実家は、中野区に屋敷を構える大滝家だった。大東亜戦争時、あらゆる声と言語をあやつり固有の顔を持たぬ特務機関員として南方戦を生きた大滝鹿爾。防音された地下室で、ジャケットとレーベルのない数千枚のLPレコードを聴き、十一冊のノートを残した、その長男・大滝修一郎。「屋敷をぎりぎりまで成仏させたい」と願う三稜の姉・大滝静。謎の死と破滅と孤独―“あたし”が掘り起こした大滝家の来歴は、歴史の落とした影が血族の闇となっていた。そして、いまだ生き続ける呪詛。“あたし”秋山薫子は誰なのか?失踪を繰り返す弟・秋山燥は?生きとし生けるものを覆い尽くす『根源的な悪』の正体を明らかにし、生命の意味と生きる意思を啓示した傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

26
著者の初期の頃の作品(長編第二作)で、言葉の選び方や表現方法からみて文学志向の強い作品です。血縁関係のある老女を偶然見出し、その家に同居することにした主人公の女性。そこで発見したのは今は亡き住人の、いにしえの音楽”ルコ”に関する手記だった・・・。世界の音楽のいたることろに散りばめられたルコ。ルコに魅入られた女性の日々が読者を圧倒的する密度の高い文章でつづられていきます。架空と現実の混淆は、著者の大著「アラビアの夜の種族」の萌芽としてみてとれるのですが、本作品の意外すぎる展開にはとまどいを覚えました。2018/07/26

warimachi

2
これはまた読む。2023/07/02

夏子

2
読んでいて話が何処へ向かっていくのか全く予想の付かない展開。今まで読んだ事のない物語でした。2011/08/20

poor

1
それはもう、難解!2013/02/09

ノメ

1
ルコという音楽による闇という悪の呪詛の開放か。2012/02/07

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