内容説明
ナナは、「愛している」と、たったひとこと打ち明けるのに、二年もかかったナオトのことを、もう忘れてしまったわけではなかった。しかし、日数なんて問題じゃない、と言いきった鉅鹿の言葉とあの突き刺すようなまっすぐな視線は、それ以上にナナの心を揺さぶりつづけている。迷う男と迷わない女たちへ。愛をとるか。プライドをとるか。辻仁成初の書き下ろし恋愛小説。
ナナは、「愛している」と、たったひとこと打ち明けるのに、二年もかかったナオトのことを、もう忘れてしまったわけではなかった。しかし、日数なんて問題じゃない、と言いきった鉅鹿の言葉とあの突き刺すようなまっすぐな視線は、それ以上にナナの心を揺さぶりつづけている。迷う男と迷わない女たちへ。愛をとるか。プライドをとるか。辻仁成初の書き下ろし恋愛小説。