かくて歴史は始まる―逆説の国・日本の文明が地球を包む

かくて歴史は始まる―逆説の国・日本の文明が地球を包む

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784877120016
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0030

目次

第1章 “虹”としての日本―「水玉史観」では、歴史の本質は掴めない
第2章 啓蒙君主・信長の遺産―“日本的ファウスト精神”は、いつ生まれたか
第3章 世界史の分水嶺―日露戦争―帝国・日本が「白人の時代」の流れを変えた
第4章 日本を開戦に追い詰めた“四つの力”―“人種間戦争”だった太平洋戦争の真相を語る
第5章 「敗戦」という名の逆説―日本の繁栄こそが、現代史を動かした
第6章 日本の文明が、地球を包む―「日本の時代」は、これから始まるという根拠
第7章 “世界の師”としての日本―わが国が後世にまで伝えるべきメッセージとは

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

50
題名からして、フランシス・フクヤマ氏の『歴史の終わり』という著作に対抗して執筆したかのような一冊。内容は、著者自身が歴然たる国粋的主義的な思考する方なので、「これでもか!」というくらいのお国(日本)自慢の評論を展開している。前大戦も日本が悪いのではなく、周辺諸国が、日本を追い詰めたことが悪いとしているが、これはいくらなんでも、行き過ぎというものではないだろうか。これではまるで歴史修正主義者のレッテルを貼られても致しかたがないというものである。2015/10/09

James Hayashi

20
この書は90年代初頭に書かれたものであり、日本の繁栄は250年続くであろうと結論づけているが、その後すぐバブルは弾け、老後の人生ばかりでなく若者までもが不安を抱え生きる状況。前半は良かった。世界は白人中心の歴史であり、有色人種に区分される日本人の素晴らしさをこれでもかと強調。昔は「Voice」などよく目を通していたので、著者の切れ味鋭い日本人の優位性は好ましく思った。久しぶりの作品は一昔前をありあり感じ、かえって憂いを感じる内容だった。日本人平均年齢は45歳が2025年には51歳になるという。先行き暗い。2016/02/14

たかひろ

5
1992年の本。日本経済の先行きがまだ明るく見られていた頃に書かれていただけあって、今の日本の暗い雰囲気から考えられないくらい日本を自慢する内容である。90年代の経済政策を誤っていなかったら確かにこの本が予測していた明るい未来(つまり2024年現在)があったのかもしれないと思うと、返す返すも日本の経済政策を誤った政治家含むエリートたちの責任は重いと思う。2024/03/31

まっちゃん2

1
発行が1992年(H4)ということで、いわゆる「失われた20年」が始まる前で日本がまだまだ元気だったころ。渡部先生の鼻息も荒いのですが、この跡日本経済、とくに電子産業の低迷が始まるのでありました。といっても内容の大方はいまでも新鮮です。希代の碩学の渡部先生のご冥福をお祈り申し上げます。 2017/06/27

Norihumi Yahata

1
日本の歴史を書いていると感じた。戦争の勝因についての記述は参加国の軍事的状況、開戦直後の状況などの記述が甘いと思った。後半は現在の日本と多少解離があるため全てに肯定できないが歴史を学ぶ上で読むべき書籍だと思う。2014/05/21

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