内容説明
本書では、多くの人のなじみの深いリバーシを題材に、思考ゲームを解くプログラムの作り方を解説します。本書を一通り読めば、思考ゲームが極めて単純な原理、すなわちMinimaxアルゴリズムに基づいて手を選んでいるということが分かるはずです。
目次
1章 イントロダクション
2章 ボードの設計と実装
3章 探索アルゴリズム
4章 評価関数
5章 定石
6章 ゲームの実装
著者等紹介
Seal Software[SEAL SOFTWARE]
1982年茨城県に生まれる。小学校時代からN88BASICに触れ、中学に上がってからはC、C++に染まり、現在はC++をメインにJava、Schemeをかじるプログラミング・マニア。現在、東京大学教養学部理科一類に在学中
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感想・レビュー
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piro5
2
MiniMaxとかの説明はかなりあっさりしていてWebを調べた方が良さそう。定石DBは順番も含めて一致判定しているが、順番はどうでも良くて局面の石の配置で判断すべきだと思う。まあ、プログラムを簡易化するためだとは思うけど。この本の価値は、一通り動くプログラムがあることだと思う。2016/04/03
サンセット
1
2014年度最後の大体50冊目に読んだ本。リバーシ(オセロ)専門の解説書が少ないので、便利だろうけど分かりにくかった。プログラミングの知識が先に多少必要なのは当然としても、リバーシAIを組む上での考え方の説明も丁寧とは思えなかった。自分はJavaScriptで書かれた単純なリバーシAIをProcessingに移植した経験があったので、ネガアルファ法による探索プログラムはネットでも調べて何とか意地で組んだけど、本書だけで1から作ったり改変したりするのは多分難しい。2015/03/30
稲
0
せっかくの長期休暇なので、AI的なものの勉強をしようと、古本屋で購入した積読本を消化した。 本書を読むと、完全情報零和ゲームにおけるAI部分の精度は、結局のところ各手に何点与えるかという評価関数に尽きると考えられる。 リバーシくらい簡単なゲームだと、盤のマス目自体に点を与えるだけで済むというのは驚きだった。2017/08/27
p-nix
0
思考系ゲームのアルゴリズムを学習するための入門書として最適。中級者向けの本があるといいんだけどな。2010/08/21