内容説明
本書は、科学と非科学の間を埋めるようなテーマを扱う。たとえば「人間の遺伝子構造から予測される火星人の性格分析」や、「10%還元ポイントカード制度を数学的に分析し隠された収益性を明らかにする」など。しかし、いわゆる似非科学の本ではない。「非科学的」な香りがしながらも根底には「科学」があるという発想がテーマなのだ。「科学に似て非なるもの」ではなく、「非科学に似た科学」=「似/非科学」。それは「魅惑」という言葉がぴったりあてはまる、しかしちゃんとした科学なのだ。
目次
1章 コンピュータの似非科学(CPUクロック2・45ギガヘルツ問題の超科学;火星人のプログラミング・スキルを推定せよ―人間の遺伝子プログラムの似非科学 ほか)
2章 経済の似非科学(10%還元ポイント・カードの似非科学;ストックオプションの似非科学 ほか)
3章 生物と物理の似非科学(脳のCPU個数の似非科学;人体分泌物の電解質を測れ!唾液電池の似非科学 ほか)
4章 言葉と数学の似非科学(似非英語の似非科学;続・似非英語―英会話リスニングの似非科学 ほか)