内容説明
旧幕臣にして、明治初期にクリスチャン、文人、ジャーナリスト、教育家、禅僧…三千石の旗本家に生まれ、明治維新に朝廷に帰順した裏切り者、敗者の立場からはじまった迷走(!?)の人生を追う。幕末・明治・大正の激動の時代、“真面目に不真面目”を生きた人物伝。
目次
第1章 今や昔三千石のお旗本(築地戸川屋敷;「勤皇実効」の旗本)
第2章 剣と十字架と筆(「遊学」時代;キリスト者になる;煉瓦の街で十字架を立てる ほか)
第3章 調和をもとめて(菅千春という人;記者をしてみる;一葉女史 ほか)
第4章 紙の墓碑(旧幕臣として明治の臣民として武士道なるもの)
第5章 旧き袋をも猥に棄てず(ここにつくりしだいがくは;当世風『女大学』;和服楽でより、洋服便利でよし ほか)
第6章 喝、ヱーメン、南無阿弥陀仏(記憶樹が語ること;たぬき鼓と桜囃子;楽しき油売る日々)
著者等紹介
目時美穂[メトキミホ]
1978年静岡県生まれ。2003年明治大学文学部フランス文学専攻修士取得、2009年同博士後期課程単位取得満期退学。専攻研究のかたわら明治時代の文化風習、文学等に興味を持つ。在学中、古書情報誌『彷書月刊』へ。2010年の休刊号まで編集に携わる。現在出版社勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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