内容説明
誰よりも時代を面白がり、「ヤジ」を飛ばし続けた。当代きっての「ヤジ馬」が遺した、14の対話。
目次
谷川俊太郎―言葉の力
糸井重里―誰でもコピーライターになれるわけではない
仲畑貴志―からだを広告する
辻井喬―マーケティング病に蝕まれた“祖国”
住井すゑ―女は国家のために子は生まない
筑紫哲也―マスコミも「改革」しよう
武田徹―これからのテレビとジャーナリズム
多田道太郎―ネーミングは宇宙である
林光―CMが歌になるとき
岸田秀―幻想としてのセックス幻想としてのボディ
サトウサンペイ―常識の目と常識を破る目
中村吉右衛門―遊びの国へ出かけよう
所ジョージ―ぼくらは豊かなビンボー人
横尾忠則―粒あんVSこしあん
著者等紹介
天野祐吉[アマノユウキチ]
編集者、コラムニスト。1933年東京都生まれ。創元社、博報堂などを経てプロダクション「マドラ」の設立に参加。79年4月、雑誌「広告批評」創刊。広告を単なる宣伝ではなく「表現」として位置づけ、日本における新たな批評ジャンルを確立。マスコミを対象にした評論活動も行う。2009年同誌休刊後、「天野祐吉作業室」を設立。2013年10月20日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
52
ことば、マーケティング、音楽、ジャーナリズム、などなど。時期はかなり幅広く、雑談に近いので、はっきりと結論があるわけではないが、現代という時代の空気をしっかりと伝えている。表現が古いと、いくら一所懸命でも伝わらなかったり、主権在民という世の中の基本姿勢が危うくなるのは、時代のせいばかりにしていられない。容易に出ない答えを求めるヒントになるだろうか。2019/06/26
nizimasu
6
今更ながら80年代から90年代の広告批評の影響は大きいのでした。登場する人たちにシンパシーを覚えて、今でもその動向は気になるし、やzつぱり天野さんのニヒリズムや隠居精神みたいなものがどこか自分の中に染み付いているのをこの本を読みながら再認識してしまった。ほぼ日を始める前の糸井さんとかもよくよく読むと論旨は一貫しているし、仲畑貴志さんとかの言葉の勢いもかなりなつかして読みました。それにしても横尾忠則さんとの漫談のような対談は、今となっては都築が聞けないのかと思うと残念至極であります 2014/11/03
Akihiro Kitano
1
天野祐吉さんといろんな人との対談本。自分は、けっこう対談本が好きだ。谷川俊太郎さん、糸井重里さん、辻井喬さん、住井すゑさん、サトウサンペイさんあたりの対談が特に面白かった。2015/11/20
hideko
1
消費が華やかな時代が懐かしかった。 今を語るなら?2015/05/09
み
1
言葉と音との乖離とか。やはり一番はじめの谷川俊太郎との対話がよい。2014/12/17