育つ学ぶ・癒す脳図鑑21

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  • サイズ A5判/ページ数 704p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875023524
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C1045

出版社内容情報

「脳は損傷をうけたら2度と回復しない」と言われてきたが、脳が驚くほどの修復力をもつ柔軟なシステムであることが分かってきた。乳幼児の発達から、言語や抽象的思考の学習プロセス、音楽や視覚芸術などの創造性の開花、さまざまな脳=神経系障害からの回復など、環境とダイナミックに相互作用する脳の姿をクローズアップする。第一線で活躍する研究者41名の執筆陣と豊富なイラスト資料による最新「脳」研究の成果。
工作舎30周年記念出版!

■目次より■

序文 人間味あふれる「脳の世紀」へ  
伊藤正男 ・理化学研究所脳科学総合研究センター長
◎受精卵から赤ちゃんへ
◎脳のイメージギャラリー

第1部〈育つ脳〉
1「脳はどこから、どこへ」  久保田競・京大霊長類研究所前所長

間奏1 「環境ホルモンと胎児・乳児の脳」  
黒田洋一郎・東京都神経科学総合研究所、分子神経生物学

2「氏か育ちか――遺伝子がつくる脳・環境がつくる脳」  
御子柴克彦・東大医科学研究所教授
3「顔と心、からだと精神」  西原克成・西原研究所所長
4「生後2か月の革命」
小西行郎・埼玉医科大学小児科/
多賀厳太郎・東京大学大学院教育学部/
高谷理恵子・福島大学教育学部
5「意識はどのように生まれるのか」  
苧坂直行・京都大学大学院文学研究科実験心理学
6「身ぶりと言語の獲得」  
正高信男・京都大学霊長類研究所比較行動学
7「脳の発達と文法の獲得――なぜヒトは文法が自然にわかるのか」  
萩原裕子・東京都立大学助教授
8「“がまん”する力と多動性障害」 
尾崎久記・茨城大学教育学部教授
9「脳に性はあるか?」  
貴邑冨久子・横浜市立大学医学部第二生理学

間奏2 「子どもの大脳活動の急激な変化」  寺沢宏次

第2部〈学ぶ脳〉
1「視覚と記憶:学習で得るもの」
二瓶賀世子・科学技術振興事業団国際共同研究心表象プロジェクト/
宮下保司・東京大学医学部教授
2「好きこそものの上手なれ――将来の予測・意志決定・目標実践」
小野武年・富山医科薬科大学医学部第二生理学
3「創造力は学べるか?」  渡邉正孝・東京都神経科学総合研究所

間奏3 「クオリア次の科学革命」  
茂木健一郎・ソニーコンピュータサイエンス研究所

4「ウソつき脳と芸術活動」  
岩田誠・東京女子医科大学脳神経センター長
5「スポーツと脳」  
二岡祥子・ブリトン・チャンス・ペンシルバニア大学
6「わざの学習とロボティクス」  
川人光男・ATR人間情報通信研究所室長
7「生命とサッカー」  
北野宏明・ソニーコンピュータサイエンス研究所
8「愛と脳とコンピュータ」  
松本元・理化学研究所脳科学総合研究センター

間奏4 「イルカは人を癒すのか?――ある言語研究者のイルカとの出会い」
羽尻公一郎・日本IBM東京基礎研究所

第3部〈癒す脳〉
コラム1 「夢見る脳の視覚野を調べる」  渥美義賢

1「ヒトはなぜ眠るのか――睡眠の科学」  
早石修・大阪バイオサイエンス研究所名誉所長
2「心の病いと薬物」  
山本健一・東京都精神医学総合研究所副所長
3「◎超常体験と脳」  瀬名秀明・作家
4「ストレスと癒しの免疫防御力」  
森本兼曩・大阪大学医学部教授
5「脳が治る時」  
小暮久也・脳機能検診センタ小暮医院院長/
泉山昌洋・泉仁会中江病院

コラム2 「てんかんの焦点の位置をつきとめる」  渡辺英寿

6「脳障害児の発達する力」  
斎藤公子・さくら・さくらんぼ保育研究所所長
7「脳から見たボケの傾向と対策」  築山節・北品川病院院長
8「失語症とリハビリテーション」  山鳥重・東北大学医学部教授
9「音楽による癒し」  河合真・河合メンタルクリニック

コラム3 「ASL患者とのコミュニケーション」
間奏5 「ナノテクノロジーと脳科学」 柳田敏雄・大阪大学教授
コラム4 「大脳の優位半球を調べる」  渡辺英寿

10「脳手術の最先端」  高倉公朋・東京女子医科大学学長

付録1「脳機能イメージングの最前線」小泉英明・日立基礎研究所所長
コラム4 「生きた血管のイメージング」
付録2「脳の高次機能に迫るイメージング法」小泉英明

あとがき 小泉英明

索引
脳の解剖学的部位と名称

内容説明

いのちの持続、スポーツ、読書、創造活動、脳型コンピュータ、自己治癒…最新の脳研究の成果を集成。

目次

第1部 育つ脳(脳はどこから、どこへ;氏か育ちか―遺伝子がつくる脳・環境がつくる脳;顔と心、からだと精神 ほか)
第2部 学ぶ脳(視覚と記憶―学習で得るもの;好きこそものの上手なれ;創造力は学べるか? ほか)
第3部 (ヒトはなぜ眠るのか―睡眠の科学;心の病いと薬物;超常体験と脳 ほか)

著者等紹介

小泉英明[コイズミヒデアキ]
1971年東京大学教養学部基礎科学科卒業、同年(株)日立製作所那珂工場入社。76年偏光ゼーマン原子吸光法の創出により理学博士。MRI開発プロジェクト・リーダー、中央研究所主管研究員を経て99年基礎研究所所長。この間、東大大学院総合文化研究科客員教授、北大電子科学研究所客員教授、カリフォルニア大学ローレンス研究所客員物理学者、都神経科学総合研究所客員研究員、大学・国立研究所評価委員などを兼務。大河内記念技術賞・科学技術庁長官賞(各2回)ほか受賞
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