アレクサンドリア図書館の謎 - 古代の知の宝庫を読み解く

アレクサンドリア図書館の謎 - 古代の知の宝庫を読み解く

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875023111
  • NDC分類 010.242
  • Cコード C0020

出版社内容情報

紀元前3世紀、エジプト・ナイル河口の都市アレクサンドリアに、古代の知の宝庫とされた図書館があった。
その蔵書数は70万冊ともいわれ、ヘレニズム期を代表する知識人たちが、ここで学んだ。ところが、このアレクサンドリア図書館は、その後、歴史の混乱の中で、忽然と姿を消してしまった。その消滅の原因は? 実際はどのような建物だったのか? アレクサンドリアのどこにあったのか?
イタリア気鋭の文献学者カンフォラが、豊富かつ綿密な文献渉猟をもとに、消えた古代図書館を現代に蘇らせる。
原著は1987年にイタリアで刊行され、大きな話題を呼び、その後、英語、ドイツ語、フランス語など各国版があいついで翻訳出版された。

■目次より
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第1部 伝説
 第1章 ファラオの墓
 第2章 神聖なる図書館
 第3章 禁じられた町
 第4章 逃亡者
 第5章 世界普遍の図書館
 第6章 「本はネレウスに遺贈する」
 第7章 賢者たちの饗宴
 第8章 ムーサイの檻の中で
 第9章 ライバルの出現
 第10章 アリストテレスの登場と消失
 第11章 第二の訪問者
 第12章 戦争
 第13章 第三の訪問者
 第14章 図書館
 第15章 火災
 第16章 フィロポノスとアムルとの会話
第2部 原典
 第1章 ギボン
 第2章 アムルの対話
 第3章 書き換えられたアリステアス
 第4章 アウルス・ゲリウス
 第5章 セビリャのイシドルス
 第6章 リウィウス
 第7章 推測
 第8章 ヘカタイオス
 第9章 発見できない図書館
 第10章 ラメセスの「ソーマ」
 第11章 カデシュ
 第12章 ストラボンとネレウス
 第13章 図書館の伝説
 第14章 火事
 第15章 エピローグ
訳者あとがき/第1部原注/関連年表/主要人名事典

■著者紹介:ルチャーノ・カンフォラ Luciano Canfora

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らじこ

18
読んでいるうちに古代エジプト史や古代ローマ史にも興味が湧いた。読み進めるほどに頭の中で繁栄していくアレクサンドリアがイメージされ、本が収集されムセイオンに集まる学者たちが日々論議し合いながら研究に勤しむ姿が見えてくる。本が好きな人間にはたまらないロマンがある。特にカエサルとクレオパトラの時代にアレクサンドリア図書館が存在していたという事実に不思議と高揚感を覚えた。逆に、最終的には他国に略奪され、破壊され、あんなにも懸命に収集してきた本が燃やされてしまう結果に虚しさと悲しみが残る。2017/12/27

sasha

4
古代の「知の宝庫」アレクサンドリア図書館の消失はユリウス・カエサルのせいじゃなかったのか。ゴメンさない、カエサル。ずっとカエサルのせいだと思ってたわ。ただ、本書の7世紀のサラセン軍による償却もひとつの説としておいた方がいいのかな。それにしてももったいないと思うのよ。アレクサンドリア図書館が存続していたら、人類の進歩はもっと早かったかもしれないのだもの。2017/09/12

mojikatzchen

1
アレクサンドリア図書館は謎に包まれていて神秘的な存在だった。 カエサルの火災がこの図書館消滅の原因だという通説を覆す内容で、詳細な検討、消失した様子の大胆な仮説…ぐっと入り込める本ではあった。しかし、 たくさんの人物名などは覚えることができず、ちゃんとは読めていない。 それでもカエサルファンの自分にとっては「よかった」と思った。2012/09/11

AR読書記録

1
なんかこう,聞き慣れないカタカナの人名がどんどん出てくる,日本語の語順・語感とはちょいズレする翻訳調,あと本とは関係なく個人的に今いろいろ悩みがいっぱい,などの理由から,全然頭に入ってこなかったです.でも,様々に書き残されたこと(文献だけでなく手紙とか多分落書き的な物とか)から,遠い昔の出来事や人々の営みがびっくりするほど生き生きと再現できること,また逆にそれくらい書き残されたものが存在しているんだということに,新鮮な驚きがありました.それくらい,ここに集められているエピソードの“微に入り”方はすごい.2012/08/17

takao

0
小説じゃなかった2016/09/15

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