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出版社内容情報
中世キリスト教絵画から現代美術、マルチメディアまで、美術の視点から「本とは何か?」をたどる書物論。古今東西の美術家の本にまつわる図版付き。
内容説明
A・デューラー、G・アルチンボルド、勝川春章、加納光於、河原温、D・マック、A・キーファー、河口龍夫ほか、30余作品の図版を収録。
目次
第1章 一冊の本
第2章 複数の本
第3章 人間の時代
第4章 本の虫への皮肉
第5章 ヴァニタス
第6章 読書する女
第7章 学問の道具
第8章 アートワークとしての本
第9章 記憶と創造力
第10章 大量消費生産物
第11章 滅亡のしるし
第12章 メディア
第13章 未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kana0202
1
20年ほど前の本にまつわる美術の本。時代時代に流行っていた芸術作品、あるものは未だ評価され、あるものはもう全然名前を聞かない、を知れるのがイイ。電子書籍に関する20年前の考えなどが、現在とそう変わっていないこと、しかし出版の総量が確実に減り続け、電子書籍ではなく、ウェブの記事が多くの人が目にする活字の大部分になっているなかで、本にまつわる美術が本をどう変化させていくのかが気になるところ。2022/04/24
Metonymo
0
「本のイメージは無限と言っていいだろう。神を表現し、宇宙を表現し、心を表現し、知識や学問のシンボルであり、娯楽であり、オブジェであり、表紙や頁など本の構造体そのものであり、歴史の集積であり、犯した人間の罪であり、滅びのシンボルであり、消費生産物であり、ハイテクノロジーに交代をせまられつつあるメディアである。」(第13章 未来) アンゼルム・キーファーと河口龍夫の鉛の本が3.11以降を考えると、ハッとさせられる。2013/04/07
yoh_yoh_tune
0
現代アートの作品について言及があるのに、その作品の写真が載っていなかったり、わかりにくい写真しかなかったのは残念だった。2012/10/14
mutou_tsusato
0
書籍と美術の関わりについて読もうとしていたところ、ぴったりなタイトルを古本屋で見つける。画中に描かれる本、本の作品化など、幅広い内容が書かれている。もう少し深く掘り込んだ論を読みたかった。しかし今から15年前に書かれたということで、自分が気になっていたことに大きく先を越されていたという感覚がある。2010/09/21
夏みかん
0
本に関する美術作品がたくさん紹介されていてとても興味深かったんだけど、写真はカラーにして欲しかった。機会があれば展覧会などに出向き実物も拝見したいものだと思う。2020/11/27