無限の天才―夭逝の数学者・ラマヌジャン

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  • サイズ A5判/ページ数 381p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875022398
  • NDC分類 289
  • Cコード C3023

出版社内容情報



■書評

内容説明

19世紀末、南インドの小都市に、ひとりの天才が生まれた。彼の名は、シュリーニヴァーサ・ラマヌジャン。数学以外の学科は全くできなかった彼は、ひたすら数学研究に没頭し、独学で数多くの公式を発見する。その成果を初めて認めたのが、イギリスの大数学者G・H.ハーディ。ラマヌジャンをイギリスへ呼び寄せると、二人による共同研究が始まった。数学史上に燦然と名を残す二人の天才の生涯をドラマチックに描いた感動的な評伝。

目次

第1章 冷厳なる寺院にて
第2章 歓喜に満ちて
第3章 庇護者を求めて
第4章 ハーディ
第5章 「自己紹介をさせて下さい…」
第6章 ラマヌジャンの春
第7章 イギリスの冷気
第8章 「やや変調をきたして」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tgw

2
ようやく読了…!久々の2段組で、(おそらく)原文も訳文もわかりやすいのだけれど、このところ真面目な本を読んでなかったこともあってか大苦戦。ラマヌジャンという人のことは藤原正彦さんで知ったのだけど、数学と霊感というかけ離れた位相にある概念が矛盾なく調和する、この不思議な数学者には大いに興味を持ったのだった。イギリスの最大の理解者ハーディとの邂逅、二人のあまりに遠く、かつあまりに深い交誼が、エピローグの感動を強める。良かったなぁ。個々の数学論については専門家には物足りなく、門外漢にはさっぱりかもしれない。2010/05/12

xivia | ゼビア

1
[ラマヌジャンは]話し相手に合わせて自分を微調整するような術に長けていたわけでもない.(中略)この社交的な感受性の不足こそ、彼の一種独特な魅力の源泉だったのだ。裏を返せば、無邪気で素直なのだった。」(p.80)自分の「社交的な感受性の不足」が気になっていたが,他者から見た僕の「素直」さであり「一種独特な魅力の源泉」であるならば,間違っていなかったと勇気が持てる.「彼は"レジャー[才能を伸ばす自由(p.85)]"を希求し,獲得したのだ」(p.339)自由を獲得する能力も才能のうちだろう. 2016/10/27

BIN

1
数学界の天才の中でも天才に入るラマヌジャンの生涯を綴った作品。数学だけがあまりに突出し、他を疎かにしたせいで奨学金や職がなく苦労し、やっとハーディに見出されても異国の地で苦労したり、嫁姑の関係にも悩まされたりと32年という短い人生を送っているのがよく書かれている。が、肝心な数学的なところはあまりないのは残念(書かれてもわからないかもしれんが)。2014/06/01

フィ

1
ラマヌジャンのπの式を見て、その異色さにぶっとばされてしまってからこの数学者に強く惹かれています。数多くの天才の中でも群を抜いており、到達できないものを持っているとおもわれます。生い立ちもさることながら、真摯な神への信仰が影響したことがうかがえます。今後はラマヌジャンの数学の世界を楽しめるようになりたいです。2013/04/28

神立裕之

0
天才とは、普通の人とは違う人。なので、業績と生活には、大きな隔たりがあるのは、やむを得ない。若くして亡くなるのも、やむを得ない。息苦しい人生ではある。2016/12/13

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