出版社内容情報
物理学とインド哲学、定常宇宙論と空海の密教、生物学と神秘学、現代美術とタオイズム…専門性・分業性の閉塞状況を破る全自然学論考。情報文化論を展開する著者の処女作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
3247
2
のんべんだらりと読んでいたので(読むのが人並み外れて遅いからいつものことだけど)雑駁な印象しか残っていないが、本書で試みられたのは宇宙や自然といった無辺な事柄について、われわれが普段それをとらえ考えるものさしや、細分化された科学や学術による宇宙像・世界観を読みなおすことにあるのだろうと思った。ここに登場する碩学たちや、あるいはポーやデュシャンらの企図、そうした試みは稲垣足穂翁以来絶えて久しいのではないかと。序盤でガウスが登場するあたりが滅法面白かった。掉尾のエッセイが本書を把握するのに役立った。2016/02/08
モモのすけ
0
「もともと生物進化は情報進化であった」2009/08/30