大博物学時代 - 進化と超進化の夢

大博物学時代 - 進化と超進化の夢

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  • サイズ A5判/ページ数 359p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875020905
  • NDC分類 460

出版社内容情報

幾多の「仮説と幻想」のドラマを生み、ライ
フサイエンスの源流となった18~19世紀の
博物学が現代に蘇る。ビュフォン『博物
誌』、キュビエ『動物界』などの貴重図版も
多数収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

12
博物学(natural history)を「自然についての眺めかた」として捉え、18〜19世紀に生まれた学問の流れをまとめた1冊。それは、リンネからダーヴィンの時代まで、様々な学問を取り込み、巻き込みながら「世界の仕組」を解き明かそうとした人々のファンタスティックな物語。ビュフォンやリンネの分類学は、生物を種や類にわけることで生きとし生けるものの誕生の謎を解明せんとする志向を持っていたし、著者が熱を入れて担ぎ出すキュヴィエは進化という概念を先駆けていた。分類によって全体を目指した学問の魅力が詰まっている。2015/01/08

白義

7
それまでの世界を支配した聖書的世界観に対抗し、全自然史の探求と書き換えを目指した一大運動としての博物学の歴史をたどりながら、それを彩る鮮やかな博物学者たちのエピソードを豊富に差し挟み読者の心を躍らせる快著。性的な隠喩溢れ、物議を醸したリンネの植物学、科学に留まらず文化、思想や文学まで含めたトータルな時代精神が分かりやすく、卓抜した導入や雑学も交えた文章で明かされる。18、19世紀の知識人会の賑やかな狂詩曲が臨場感を持って立ち現れてきた2013/03/08

takao

3
ふむ2024/02/18

メロン泥棒

3
1982年刊。18~19世紀の博物学に関する1冊。当時の博物学が持つ熱気が著者の文章から伝わってくる。曰く。博物学は聖書の「創世記」つまり地球と生物の歴史を全面的に改革しようとする学問であり、絶大な想像力と事実の発見を武器に「創世記」に対して闘いを挑んだそうだ。進化論は聖書の教えに反対するものとして批判されていたのかと思いきや、それこそが博物学の求めるものであったというのは面白い。2010/10/23

Meroe

1
博物学者による博物学者の博物学(?)。はじめに「システムとイコン」として、膨大で多様な博物学の見取り図がついているのがわかりやすい。さまざまなエピソードの中では、ダウン症児=「モンゴル児」の発見、「モンゴル児」の民族をこえた類似と「天使性」が「元型人」のしるしとされたということと、地球観光ツアーがさかんになるにつれて「崇高」な山の高さの基準がどんどん高くなっていったということが面白い。2012/06/10

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