出版社内容情報
EUやオーストラリアなど各国で規制へ進む農薬。それに逆行する日本。
その残留基準値は米国の1~25倍、EUの1.5~30倍も高い。
そしてこの農薬は洗っても落ちない神経系です。
毎日食べているお米や野菜・果物に使われている農薬について、いま知っておきたいこと。
内容説明
浸透性・残効性・神経毒性。苗の時から浸透して、洗っても落ちない!長期間効果が持続するので、食べる時にも残っている!神経に作用する農薬のため、人間の神経にも影響がある!新しい農薬ネオニコチノイドの問題点をわかりやすく解説。
目次
1 ミツバチに何が起こったの?(世界で起きたミツバチの大量死;2018年4月EU 3種類のネオニコチノイド農薬を屋外で全面使用禁止 ほか)
2 ネオニコチノイド農薬って何?(“ネオニコチノイド農薬”って何?;ネオニコチノイドの「浸透性」 ほか)
3 こわれる生態系 消えるトンボや鳥(生態系の崩壊を加速;水田で使われるネオニコチノイド ほか)
4 神経を狂わせるネオニコチノイド(神経を狂わせるネオニコチノイド;生活の中にあるネオニコチノイド ほか)
5 新しい取り組み 海外と日本の対応(遅い日本の対応;2021年農水省「みどりの食料システム戦略」発表 ほか)
著者等紹介
水野玲子[ミズノレイコ]
1953年生まれ。サイエンスライター。NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
52
新版が出たので、出版社から送られてきました(寄稿しています)。元々ニホンミツバチの研究をしているときに、養蜂の先生から学んだこの農薬、昆虫の神経伝達を攪乱(ある意味痴ほう状態にし)するため、現在では子どもの発達障害との関係が疑われています。強力な農薬なので、減農薬野菜によく使われているこの農薬、欧州では使用が禁止されており、アメリカも追随を始めましたが、日中韓では使用が続いています。私を含め多くの昆虫愛好家が反対運動に力を入れているこの農薬。よければ多くの人にもっと知ってもらいたいです。2024/01/29
tomtom
19
EUは広く様々な国があるにもかかわらず、農薬使用中止を決めたり行動が早い。それから10年経ったのに未だに日本では使用されているけど、ミツバチの大量死を引き起こしたり身体に影響があるのにどうするつもりなのか心配になった。規制されてなくても実際の農家では使用されていなければいいなと思った。2024/03/06