内容説明
混迷の時代こそ、生きることが苦しくなったときに役立つ技術としての哲学、自分と他人、自分と社会の関係を深く了解するための技術としての哲学が必要である。本書は、「私」とは何か、「私」の周囲の社会とは何か、そして社会とかかわる「私」はどう生きればいいのかについてヒントに満ちた書である。
目次
第1章 「私」という存在―人はなぜ「私」にこだわるのか
第2章 「他者」という存在―なぜ他人は「私」を脅かすのか
第3章 自己と欲望―人生は欲望ゲームの舞台である
第4章 恋愛における欲望―男女のかかわりとエロティシズム
第5章 「私」と世界―人はこの世界とどうかかわっていくのか
第6章 生と死のあいだ―死をどう受け止めるかが生の姿勢を決める