感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
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日本の翻訳書の幅広さを示す一冊。16世紀に書かれた北欧の文化誌。怪しげな現象についても、ぐぐると意外に事実なことがわかって驚く。幻の太陽が三つ上る奇跡じゃああああ、という記述とか。幻日という現象で、原理も解明されているそうです。建物の屋根の上で羊を飼う、という記述をほかの本でも見かけたことがあるのだけど、詳しい説明が本書にあった。事実なのか……。2013/04/11
elfmoemoe
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もはや端的には表せないほどの情報量が詰まった本でした。北方の自然にはじまり、民の習俗や生活、商売、戦の作法、王侯や戦士の心の持ちようなど、中世北方を知るのに役立つ知識が事細かにまとめてあります。ただ、注意しなければならないのが、この本を書いたのがキリスト教の司教であることと、嘘か誠かという噂レベルの話も混じっているということです。前者はあくまでキリスト教徒から見た北方としてこの本が書かれていることを考えなければなりませんし(著者なりに北方をありのままに伝えようとしてるのを感じはします)、後者は(以下略2010/07/26