内容説明
外国語教育学の中でも、外国語教育に関する実証的研究をどのようにデザインし、実施し、解釈するかに関わるリサーチメソッドの分野と、外国語能力をどう測定し、結果をどう評価するかに関わる言語テスティングの分野は、その中核をなすものである。しかしながら、この二つの分野に特化し、両者に関連を持たせて、日本人読者のために書かれた書籍は、ほとんど見あたらない。本書は、このような空白を埋めるために、外国語教育リサーチ、言語テスティング等を学ぶ大学院生、またこれらの分野に興味のある教師をおもな対象として、編まれたものである。
目次
第1部 外国語教育リサーチとテスティングへの導入的論考(英語と数学の点を足すと…―テストの点数が意味するもの;正答率90%の問題はダメな問題か?―正答率という項目特性を考える;構造方程式モデリング―外国語教育リサーチ、テスティングへの応用)
第2部 外国語教育リサーチとテスティングの基本用語
第3部 外国語教育リサーチとテスティング研究のための参考文献紹介(リサーチ・メソッドに関する文献紹介;テスティングに関する文献紹介;外国語教育学に関する研究雑誌紹介)
著者等紹介
静哲人[シズカテツヒト]
関西大学外国語教育研究機構助教授。東京外国語大学卒業、コロンビア大学大学院修了、レディング大学大学院修了(PhD)。大妻中学高等学校教諭、大妻多摩高等学校教諭、福島工業高等専門学校助教授、関西大学総合情報学部助教授を経て、現職。専門は外国語教育測定論(リーディングテスト研究)、英語授業学。2002年4月より、関西大学大学院外国語教育学研究科にて、「外国語教授方法論」「外国語能力測定・評価論」を担当予定
竹内理[タケウチオサム]
関西大学外国語教育研究機構助教授。神戸市外国語大学卒業、神戸市外国語大学大学院修了、モントレー大学院修了(フルブライト)。同志社女子大学研究助手、専任講師、助教授、関西大学総合情報学部(同大学院総合情報学研究科兼担)助教授を経て、現職。専門は応用言語学(学習方略研究)、外国語教育工学。2002年4月より、関西大学大学院外国語教育学研究科にて、「外国語教育学演習」「外国語学習方略論」「外国語教育メディア論」を担当予定
吉沢清美[ヨシザワキヨミ]
関西大学外国語教育研究機構助教授。ミシガン大学卒業、ミシガン大学大学院修了、神戸市外国語大学大学院修了、テンプル大学大学院修了(EdD)。姫路学院女子短期大学専任講師、神戸松蔭女子短期大学専任講師、助教授、関西大学総合情報学部助教授を経て、現職。専門は応用言語学(リーディング研究、評価・測定)。2002年4月より、関西大学大学院外国語教育学研究科にて、「外国語教育基礎研究法」を担当予定
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