内容説明
短歌、民俗学界の巨人“折口信夫”。彼の唯一の女弟子であり、現在もなお、折口の魂と呪術の世界に生き続ける著者が、数多くの折口神話とその実像にせまる。
目次
化ける
うつの書簡・朝花
つん花
くなどの誓い
迢空・白秋・忠・修のからみ
堀江の寺
蜑の村
門中瑣事
鑚仰庵
正法眼蔵・きつね雨
天地に宣る
巫女
いたこ・ゆりわか
やましと・うる・はし
そこし〓〔メヅラ〕し秋山
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
9
「昭和二十八年九月、折口信夫が亡くなると、まるで後追心中のように、歌人穂積忠もこの世を去った。折口信夫没後二十五周年の今年は、穂積忠の二十五周年でもある。忠は私の舅であった。存命中は折口信夫を奪いあったりして、文学の話もせずに終わってしまった。」嫁ぎ先の穂積一族に対する憎念が凄まじい。それが自らの娘にまで及んでいるというのも。後はそう読むところはなし。2020/10/05
陸
1
やっぱり『折口先生と私』な内容。折口先生、キャラクターが強烈。でもけっこう楽しくなってきたので、全集に挑戦しようか。お弟子の皆さまが『私の折口先生』像がありそう。2009/04/22