内容説明
すぐれた組み込みソフトウェアを開発するための手法を豊富なサンプルコードとともに解説する本。前半では、制約のある組み込み環境でテスト駆動開発を行うための基礎知識とノウハウを懇切丁寧に紹介します。後半では、オブジェクト指向をベースに考え出されたSOLID原則やリファクタリングをC言語に適用し、アジャイルな設計を実現するための方法を示します。さらに、レガシーコードへのテストの追加方法についてもサンプルコードを使って詳細に解説します。
目次
テスト駆動開発
1部 TDDを始めよう(テスト駆動ツールと約束事;Cモジュールにとりかかる ほか)
2部 コラボレータのあるモジュールをテストする(テストダブルの導入;プロダクトコードをスパイする ほか)
3部 設計と継続的改善(SOLIDで柔軟でテストしやすい設計;リファクタリング ほか)
4部 付録(ホスト開発システム上のテスト環境;Unityクイックリファレンス ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
55
試験駆動は計算機黎明期にはあたりまえのこと。試験を実現しないとうまく設計できたか確かめられないから。当たり前のことが、いつのまにか分業で分からなくなっている人がいるのかも。訳者の講演を聞いた。必要な道具をうまく組み合わせて仕事をしているというのが実感。あたりまえにやっていることを当たり前に書いている。訳:蛸島昭之, 笹井崇司2013/11/12
calicalikoume
7
試したい知識満載。10年前から出版されていたみたいで、もっと早く出会ってたかった。少しずつトライして習得したい。2023/08/13
kazuo_kashiwabara
2
蛸島さんに頂いた。テスト駆動開発始めた。動的テストしやすいコード、静的解析しやすいコードにするのは、本当に重要。2017/02/19
Kazuyuki Koishikawa
2
日本語で読めるもので読みごたえのあるTDD実践全般の始めての本だった。The Art of Unit Testing苦労して読んだからなあ。2013/10/22
Q
1
オブジェクト志向言語ではTDDと一般に呼ばれるユニットテストを実装前に作る手法をオブジェクト志向言語ではないC言語でも実践できると詳説する本。本書ではCppUTestとUnityという2つのユニットテストフレームワークを使ってテストを作っている。テストを作るためだけに関数ポインタを使っても良いという主張には同意しかねるが、SOLID原則を尊守しながらコードを成長させる際に関数ポインタを使ったvtableが必要になる状況はありうるし、その際にテストのサポートがあるのは心強いと感じた。2022/05/05