内容説明
構文解析器生成系ANTLRの開発者であり、サンフランシスコ大学教授のTerence Parrが贈る、言語実装パターンの解説書。構文解析、意味解析、インタプリタ構築、言語変換を通じて、言語アプリケーション開発に必要な知識が身に付きます。sedやawkなどのツールやスクリプト言語では実装が複雑になりがちなテキスト処理でも、本書のパターンを使えば素早く効率よくエレガントに実装できます。また、効率よく高度な業務処理を実現するためにDSL処理系を構築したい方、コンパイラについて基本から体系的に学びたい方にも最適な一冊です。
目次
第1部 さあ、構文解析に取りかかろう(言語アプリケーションのいろは;基本的な構文解析パターン;高度な構文解析パターン)
第2部 言語を解析しよう(中間形式木の構築;木の走査と書換え;プログラム記号の記録と識別;データ集合体のための記号表管理;静的型付け規則を守らせる)
第3部 インタプリタを構築しよう(高級インタプリタの構築;バイトコードインタプリタの構築)
第4部 言語の変換と生成をしよう(コンピュータ言語の変換;テンプレートを使ったDSL生成;すべてを組み合わせる)
著者等紹介
パー,テレンス[パー,テレンス][Parr,Terence]
サンフランシスコ大学で、コンピュータサイエンスの教授および大学院の教務主任を務める。またANTLRパーサジェネレータとテンプレートエンジンの開発にも取り組んでいる。さらに民間企業においても、IBM、ロッキード社、NeXT、ルノー自動車などでコンサルタントや技術顧問を歴任する。バデュー大学からコンピューター工学の博士号を取得し、またミネソタ大学の陸軍高性能コンピューティング研究センターでポスドクとして、FORTRANソース並列化変換装置を開発した
中田育男[ナカタイクオ]
1958年東京大学理学部数学科卒、1960年同大学院数物系研究科修士課程修了、同年日立製作所入社、1979年筑波大学電子・情報工学系教授、1997年図書館情報大学教授、2000年法政大学情報科学部教授、2006~2008年同客員教授。2008年からRuby標準化検討WG委員長。筑波大学名誉教授
伊藤真浩[イトウマサヒロ]
ITエンジニアとして国内ITベンダに勤務。Linuxを中心としたオープンソースソフトウェア全般を対象にしており、カーネルのレイヤからWebアプリケーションのレイヤまで幅広く携わった経験を持つ。これまでに、科学計算用大規模PCクラスタシステムや金融機関の基幹システムの構築や運用などに携わった。学生時代に画像処理や認識を専攻し、工学修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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