内容説明
ゲームストーミングはゲームのアリゴリズムと視覚的効果および効用を利用してグループワークを促進させる手法・技術・行為の総称です。ブレインストーミング、ファシリテーション手法、アイスブレイキングといったテクニックと同様、ゲームストーミングも会議、セミナー、ワークショップなど協働において優れた効果を発揮します。本書では、プロジェクト内での意思疎通、業務の簡素化、目標や日程の設定、アイデアの創出、具体的な計画の立案といった作業やプロセスを改良・改善するためのアナログゲームを80種類以上紹介しながら、ゲームストーミングの実践方法を明らかにします。日本語版では特別付録として野村恭彦氏による「フューチャーセンターでのゲームストーミング活用事例」を収録。
目次
1章 ゲームとは何か?
2章 ゲームストーミングの10のポイント
3章 ゲームストーミングの主要スキル
4章 主要なゲーム
5章 開幕のためのゲーム
6章 探索のためのゲーム
7章 閉幕のためのゲーム
8章 ゲームストーミングの実践例
特別付録 フューチャーセンターでのゲームストーミング活用事例
著者等紹介
野村恭彦[ノムラタカヒコ]
国際大学GLOCOM主幹研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Thinking_sketch_book
17
★★★☆☆ 面白そうなゲーム的な会議手法がまとまっているが、それぞれの優劣がわからずただの羅列紹介になっているのが非常に残念です。私が一番役に立ったのは人物イラストの書き方でした。2014/05/09
えちぜんや よーた
12
人事部で研修担当の方に必見!ブレーンストーミングやKJ法だけではない、ゲーム式の会議、ミーティングの進め方。70個も掲載されていてひとつひとつに目的や戦略が簡潔に書かれているので好きなものが選べます。このサイトでも概要が載っています。マーリンアームズ株式会社のゲームストーミング →http://www.marlin-arms.com/support/games/game-index.html2012/08/20
Ich_co
5
【なぜWS?に答えられるようになる本】87のゲーム(ワークショップ)パターン集としても素晴らしいのですが、私が感動したのは序章。「知識労働ではゴールは曖昧でなければなりません」という一文にしびれました。決まったゴールに決まったプロセスで進み、その再現性を評価されるのではなく、曖昧なゴールを前に臨機応変な対応をチームでとること。そのための「コンパス」の共有としてのゲーム…という説明に納得しました。実際の仕事でもワークショップを取り入れることが多い今、大変勉強になる一冊。2012/09/25
monotony
3
あなたの仕事は、創造的ですか?もし、自信を持ってイエスと答えられなかったら、「ゲームストーミング」を仕事に取り入れることを考えてみましょう。と帯の後ろ側(まえがきより抜粋)にある通り、職場やチームを創造的にするための手法の詰まった本です。ブレストを中心とした古典的手法からそれらを進化させた応用編まで87のゲームが紹介されてます。独自のアレンジを加えれば可能性は無限大。ただ、いつも思うことだけど手法や考え方そのものは到ってシンプル。これをいかに身の回りで実践するかが問題。場数を踏むしかなさそうです。2015/12/07
Takayuki
3
これは読んでいるだけでも面白かったです。ゲームストーミングというタイトルで、ゲーム性の高いグループワークがまとめられています。それぞれ魅力的なものと効果がいまいち理解できなかったものがあり、やってみないと本当のところは分からないのかなという印象。職場で使えそうなものもあったので、機会を作って使ってみようかな。第1章にゲームについての概略が載っていて、これがなかなか面白かったです。どうせ何かをやるなら、楽しい方がいいですね。こういう考え方から、自分なりのゲームを作ってみるのも楽しそう。2014/08/05