内容説明
本書は、８０２．１１無線ＬＡＮ技術の単なる解説書ではない。本書は、８０２．１１無線ＬＡＮ技術を深く理解するためのガイドブックである。前半では、８０２．１１無線ＬＡＮの基礎を押さえた上で、８０２．１１ＭＡＣ、８０２．１１のフレーム、ＷＥＰ、８０２．１Ｘ、管理オペレーション、ＰＣＦ、ＰＨＹなど、８０２．１１標準の技術詳細を見ていく。後半は実践ガイドであり、ＷｉｎｄｏｗｓやＬｉｎｕｘでの８０２．１１技術の利用、アクセスポイントの使用、ネットワーク解析、パフォーマンスチューニングなど、具体的な手法を取り上げながら８０２．１１ネットワークの構築について解説する。
目次
無線ネットワークへの導入
８０２．１１ネットワークの概観
８０２．１１ＭＡＣ
８０２．１１フレーム化の詳細
有線同等プライバシ（ＷＥＰ）
セキュリティその２：８０２．１Ｘ
管理オペレーション
ＰＣＦによるコンテンションフリーサービス
物理層の概観
ＩＳＭ帯域を用いる物理層：ＦＨ、ＤＳおよびＨＲ／ＤＳＳＳ〔ほか〕
著者等紹介
ガスト，マシュー・Ｓ．［ガスト，マシューＳ．］［Ｇａｓｔ，Ｍａｔｔｅｗ Ｓ．］
新しい時代の科学技術者である。彼は様々なネットワーク専門技術に加えて、自分の周りの相互接続や相互依存の世界について興味を有している。カレッジを卒業した後、ルーティング、セキュリティや暗号手法に対して興味を持ち、インターネットをはじめとするネットワークエンジニアリングに関して、シリコンバレーで活動した。技術的な分野だけでなく、科学、経済学および科学的方法による生涯支援などに関してもよく勉強している。また、米国の特許・商標事務所の公認特許エージェントでもある。特許エージェントは、特許出願の草稿作成と告訴を支援するものであり、最高裁判所による米国法律システムに最も要求の高い仕事といわれている。彼は、２件特許を出願し、そのうち１つは彼自身が発明したものである
水野忠則［ミズノタダノリ］
昭和４３年、名古屋工業大学経営工学科卒業。同年、三菱電機株式会社入社。平成５年、静岡大学工学部情報知識工学科教授。現在、情報学部情報科学科教授。工学博士。情報ネットワーク、モバイルコンピューティング、放送コンピューティングに関する研究に従事
渡辺尚［ワタナベタカシ］
昭和５７年、大阪大学工学部通信工学科卒業。昭和６２年、同大学大学院工学研究科博士後期課程修了。工学博士。徳島大学工学部情報工学科、静岡大学工学部情報知識工学科を経て、平成１４年、静岡大学情報学部情報科学科教授。分散処理システム、情報ネットワーク等に関する研究に従事
石原進［イシハラススム］
平成６年、名古屋大学工学部卒業。平成１１年、同大学大学院工学研究科博士後期課程修了。平成１１年、静岡大学情報学部情報科学科助手。現在、同大学工学部システム工学科助教授。工学博士。情報ネットワーク、モバイルコンピューティングに関する研究に従事
峰野博史［ミネノヒロシ］
平成９年、静岡大学工学部情報知識工学科卒業。平成１１年、同大学大学院理工学研究科計算機工学専攻修了。同年、日本電信電話株式会社入社。ＮＴＴサービスインテグレーション基盤研究所にてネットワークシミュレーション技術の研究開発に携わる。平成１４年１０月より、静岡大学情報学部情報科学科助手。ネットワークシステム、モバイルコンピューティングに関する研究に従事
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