内容説明
本書は、Javaプログラムの観点から、セキュリティについて解説する。セキュリティを提供するJavaの基本的なプラットフォーム機能(クラスローダ、バイトコード検証器、セキュリティマネージャ)のほか、セキュリティモデルの強化のため、Javaに加えられた拡張(電子署名、セキュリティプロバイダ、アクセスコントローラ)を取り上げる。本書の目的は、Javaセキュリティモデルのアーキテクチャと、そのモデルをプログラム的に、またシステム管理的にどのように使用できるかについて理解してもらうことである。
目次
Javaアプリケーションのセキュリティ
Java言語のセキュリティ
Javaクラスローダ
セキュリティマネージャクラス
アクセスコントローラ
セキュリティポリシの実装
暗号の基礎
セキュリティプロバイダ
メッセージダイジェスト
鍵と証明証
鍵管理
電子署名
暗号化
著者等紹介
オークス,スコット[オークス,スコット][Oaks,Scott]
1987年からSun Microsystemsに勤務しているJavaテクノロジストである。Sunでは様々な技術を専門にしていた。それはSunOSのカーネルからネットワークプログラミング、RPCからX Window System、スレッド技術に渡っている。1995年の初頭からは主にJavaに注力し、Java技術をエンドユーザに広める仕事に携わってきた。月刊『The Java Report』に、Javaのソリューションについてのコラムを執筆している。インターネット上では、OPEN LOOKウィンドウマネージャであるolvwmの作者として知られている。デンバー大学で数学とコンピュータサイエンスの学士としての学位を取得し、ブラウン大学ではコンピュータサイエンスの修士号を取得した。Sunに入社する前は、Bear Stearnの研究部門で働いていた
島田秋雄[シマダアキオ]
1990年神戸大学大学院理学研究科数学専攻を修了。同年、日本サン・マイクロシステムズ株式会社に入社。研究開発部ネットワークグループに配属。現在、サン・マイクロシステムズ株式会社、技術推進統括本部システム開発センターにおいて、JavaによるSIやセキュリティ全般に従事
今野睦[コンノアツシ]
千葉大学大学院自然科学研究科博士課程後期単位取得退学、学術博士。株式会社セルフ取締役。現在、SmalltalkとOODBを用いた大規模分散システムのコンサルティングに従事
依田光江[ヨダミツエ]
お茶の水女子大学家政学部家庭経営学科卒業。横河・ヒューレット・パッカード株式会社、日本アポロコンピュータ株式会社でSE、マーケティングスタッフとして勤務後、1991年有限会社テクトラを設立し、翻訳業を開始。主に、コンピュータ関連の書籍、マニュアル類、外資系企業のWebページコンテンツの翻訳を手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。