出版社内容情報
存続の危機にある村の伝統芸能への対応策と、伝統芸能の内容機能の説明、国際化時代を踏まえての地球的規模での村の伝統芸能の俯瞰を試みる。
内容説明
掲載した文章の全体は大きく二つから構成されている。一つは村の伝統芸能(郷土芸能、民俗芸能、地域伝統芸能、それに民謡)が今存続の危機に直面しつつある現状とそれへの対応策の問題、二つ目が村の伝統芸能の内容機能の説明および国際化時代を踏まえての地球規模の村の伝統芸能俯瞰の試みである。
目次
序章 生活者の息吹きが伝わる村の伝統芸能の魅力
第1章 限界集落下の村の伝統芸能(山の芸能が危ない;村の伝統芸能が危ない;村の民俗音楽の危機を乗り越えるために)
第2章 村の伝統芸能とは何か(村の伝統芸能の呼称の変遷;存続危機の村の伝統芸能;村の伝統芸能の種類;村の伝統芸能の芸態;村の伝統芸能の心意目的)
第3章 村の伝統芸能の経済・芸術性・信仰(東北の修験系神楽の「市場原理」)
第4章 世界無形文化遺産時代の村の伝統芸能(日本の先行研究をもとに世界の村の伝統芸能を比較)
終章 村の伝統芸能を取り巻く今日の地域社会の問題(現状;新たな対応策の模索)
著者等紹介
星野紘[ホシノヒロシ]
1940(昭和15)年新潟県に生まれる。京都大学文学部卒業。文化庁主任文化財調査官、東京国立文化財研究所芸能部長を勤める。成城大学大学院文学研究科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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